ギルドスレッド
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プロメテウスの火
色々飲んで味だけ知ってるだけよ、あと私が好きだから。
(けろりとした顔で答えつつふと市場へ視線をやる。
そろそろ朝市も終わりに近いのか、ヒトの波は随分と収まっていた)
羨ましいわねぇ、私そういう遠くの的を狙うのって苦手だわ…。
ナイフやダーツで中距離を狙うのは良いけどそれ以上遠いと難しくなるのよ。
やっぱり相性とか、練度の差かしら。
勿論片手よ、大きいと嵩張るしね。
そこらでよく売ってる安い量産型よ。
(戦いが好きか、と問われればうっとりと蕩けるような笑みが浮かぶ)
だァいすき、うちの家系って代々血の気が多いのよ。
だから皆生まれた時から傭兵になる為に育てられるし、それ以外になることはないわ。
趣味と仕事が一致してるの、イイでしょ?
(ラダも強そうだから興味があるわ、と悪びれもなく口にして)
狙撃手の才能を見出された、ってワケね。納得だわ。
商品に近付かれる前に処理するってスマートねぇ、ステキよ。
(けろりとした顔で答えつつふと市場へ視線をやる。
そろそろ朝市も終わりに近いのか、ヒトの波は随分と収まっていた)
羨ましいわねぇ、私そういう遠くの的を狙うのって苦手だわ…。
ナイフやダーツで中距離を狙うのは良いけどそれ以上遠いと難しくなるのよ。
やっぱり相性とか、練度の差かしら。
勿論片手よ、大きいと嵩張るしね。
そこらでよく売ってる安い量産型よ。
(戦いが好きか、と問われればうっとりと蕩けるような笑みが浮かぶ)
だァいすき、うちの家系って代々血の気が多いのよ。
だから皆生まれた時から傭兵になる為に育てられるし、それ以外になることはないわ。
趣味と仕事が一致してるの、イイでしょ?
(ラダも強そうだから興味があるわ、と悪びれもなく口にして)
狙撃手の才能を見出された、ってワケね。納得だわ。
商品に近付かれる前に処理するってスマートねぇ、ステキよ。
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その日の市は秋の恵みと冬の備えに沸いていた。
様々な作物に、ずらりと並ぶ肉類、近くの森で集めたろうベリー類がそこかしこに並んでいる。
いずれも新鮮なものから既に保存加工が済んでいるものまで様々だ。
近くの露店には、りんごの木の薪なども売られている。
他にも何か欲しいものがあるなら、探せば見つかるかもしれない。
そんな市の片隅に、買い物客向けの休憩所があった。
昨今、日を追う毎に風の冷たさが増しているからだろう。
座って休めるベンチの傍には火が焚かれ、予備の薪まで並べてある。
――これは、流石にりんごではないようだけれど。
ともあれ、時刻は市が始まって幾ばくかの頃合。
早々にやってきた客達は目当ての品を手に入れ家路につき、
遅れてやってきた客達は今まさに品々に目移りしている最中だ。
彼女は、早々にやってきた人間のうち一人だった。
ある程度の買い物は済ませたのだろう。
幾つかある包みは、ある物は木屑の詰まった箱にそっと入れ、ある物は袋にまとめて詰め込む。
いくらかの後、終わったのだろう。
ほっと一息つくとベンチに腰掛け、傍らに置いていた茶を飲みだした。