ギルドスレッド
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プロメテウスの火
残念ながら飲む専門よ、そこまで器用じゃないわ。
それに自分で作るより作ってもらった方がずっと美味しいもの。
(視線に気付かれる。悪びれもせず笑ってひらひらと手を振った。
銃がないと聞けば残念そうに肩を竦めて)
背負うってことはそれなりにおっきいのを使うのねぇ。
まぁそんなもの引っ提げて歩いてたら顰蹙ものだし、当然かしら。
――…ふぅん、使い込まれた良いナイフね。
(流石に見せて、とまでは強請ることはなかった。
掲げていた足を降ろし組み替える。剣呑な爪先をゆらゆらと揺らして)
威嚇にも使えるってわかってるんだけど…やっぱり苦手ね。
私は逆に近接の方が好きよ、きちんと殺してるって感覚があるし。
銃だとヒトを殺してるって感じが薄くてちょっとね。
あ、勿論私の場合よ。
ラダは何歳から銃を?
それに自分で作るより作ってもらった方がずっと美味しいもの。
(視線に気付かれる。悪びれもせず笑ってひらひらと手を振った。
銃がないと聞けば残念そうに肩を竦めて)
背負うってことはそれなりにおっきいのを使うのねぇ。
まぁそんなもの引っ提げて歩いてたら顰蹙ものだし、当然かしら。
――…ふぅん、使い込まれた良いナイフね。
(流石に見せて、とまでは強請ることはなかった。
掲げていた足を降ろし組み替える。剣呑な爪先をゆらゆらと揺らして)
威嚇にも使えるってわかってるんだけど…やっぱり苦手ね。
私は逆に近接の方が好きよ、きちんと殺してるって感覚があるし。
銃だとヒトを殺してるって感じが薄くてちょっとね。
あ、勿論私の場合よ。
ラダは何歳から銃を?
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その日の市は秋の恵みと冬の備えに沸いていた。
様々な作物に、ずらりと並ぶ肉類、近くの森で集めたろうベリー類がそこかしこに並んでいる。
いずれも新鮮なものから既に保存加工が済んでいるものまで様々だ。
近くの露店には、りんごの木の薪なども売られている。
他にも何か欲しいものがあるなら、探せば見つかるかもしれない。
そんな市の片隅に、買い物客向けの休憩所があった。
昨今、日を追う毎に風の冷たさが増しているからだろう。
座って休めるベンチの傍には火が焚かれ、予備の薪まで並べてある。
――これは、流石にりんごではないようだけれど。
ともあれ、時刻は市が始まって幾ばくかの頃合。
早々にやってきた客達は目当ての品を手に入れ家路につき、
遅れてやってきた客達は今まさに品々に目移りしている最中だ。
彼女は、早々にやってきた人間のうち一人だった。
ある程度の買い物は済ませたのだろう。
幾つかある包みは、ある物は木屑の詰まった箱にそっと入れ、ある物は袋にまとめて詰め込む。
いくらかの後、終わったのだろう。
ほっと一息つくとベンチに腰掛け、傍らに置いていた茶を飲みだした。