ギルドスレッド スレッドの一部のみを抽出して表示しています。 プロメテウスの火 街道、野営の夜 【灼けつく太陽】 ラダ・ジグリ (p3p000271) [2017-10-08 21:59:25] それはよく晴れた風の強い夜の事、どこかの街道から少し離れた場所での話だ。岩陰に隠れるように、木々の合間に潜むように、目を凝らせば誰かの焚いた火がひとつ見える。傍らに見える人影は、人の半身に馬の半身がついたそれだ。顔は遠目には分からないが、寄れば年若い女だと分かるだろう。どうやら野営をしているようだった。女の傍らには簡単な荷物がひとつ、すぐ手の届く場所に銃が一丁並んでいる。――最近ここいらには夜盗の類が出るという。警戒しているのか、それとも女がそうなのか。その見つめる先で火にかけたヤカンが音を立て始めていた。 →詳細検索 キーワード キャラクターID 検索する 【灼けつく太陽】 ラダ・ジグリ (p3p000271) [2017-10-22 16:57:17] 【了】 キャラクターを選択してください。 « first ‹ prev 1 next › last » 戻る
岩陰に隠れるように、木々の合間に潜むように、目を凝らせば誰かの焚いた火がひとつ見える。
傍らに見える人影は、人の半身に馬の半身がついたそれだ。
顔は遠目には分からないが、寄れば年若い女だと分かるだろう。
どうやら野営をしているようだった。
女の傍らには簡単な荷物がひとつ、すぐ手の届く場所に銃が一丁並んでいる。
――最近ここいらには夜盗の類が出るという。
警戒しているのか、それとも女がそうなのか。
その見つめる先で火にかけたヤカンが音を立て始めていた。