ギルドスレッド
スレッドの一部のみを抽出して表示しています。
プロメテウスの火
成るほど。なら私も旅人側になる時が来たら、同じようにあちこち廻るのかもしれないな。
真偽の程は分からないが、夜盗の噂があると前にいた町の者が話していた。
それで一応身を隠せそうな場所を選んでみたんだが……ここ、外から見えたか?
(やはり火を焚いたからだろうか、そんなぼやきと共にヤカンへ幾らかの茶葉を放り込んだ)
おや、これはどうも。
(ポンと受け取り、次いでその言葉にマドレーヌと相手とを意外そうに交互に見つめた)
……手製なのか。よく作れるな
真偽の程は分からないが、夜盗の噂があると前にいた町の者が話していた。
それで一応身を隠せそうな場所を選んでみたんだが……ここ、外から見えたか?
(やはり火を焚いたからだろうか、そんなぼやきと共にヤカンへ幾らかの茶葉を放り込んだ)
おや、これはどうも。
(ポンと受け取り、次いでその言葉にマドレーヌと相手とを意外そうに交互に見つめた)
……手製なのか。よく作れるな
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »
岩陰に隠れるように、木々の合間に潜むように、目を凝らせば誰かの焚いた火がひとつ見える。
傍らに見える人影は、人の半身に馬の半身がついたそれだ。
顔は遠目には分からないが、寄れば年若い女だと分かるだろう。
どうやら野営をしているようだった。
女の傍らには簡単な荷物がひとつ、すぐ手の届く場所に銃が一丁並んでいる。
――最近ここいらには夜盗の類が出るという。
警戒しているのか、それとも女がそうなのか。
その見つめる先で火にかけたヤカンが音を立て始めていた。