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ギルドスレッド

Blood's castle

【RP】何気のない或日

その日は何の変哲もない晴の日――つまるところ、昼寝日和だった。

木々の葉の間から差す陽光は優しく揺れていて、見る者の心を癒す。
いつもは忙しなく走り回る動物たちも、思わず木陰で微睡んでしまうような。そんな陽気であった。

*****

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(ふむ、たまには見知らぬ道でも散歩してみるかと思い歩いてきたが……
なかなかいい場所を発見してしまったな。少し疲れたしこの辺で休憩しようか)
(などと考えながら座り心地のよさそうな場所を探し始める。)
(自分ではない誰かの痕跡を見つけたのは、日課の散歩中であった。
 いつもは誰も踏み入らない木々の合間。そこを分け入る足跡を珍しいこともあるものだと、木の枝から枝へ身軽に移りながら、そっと辿る)

…………。
(やがて人の気配に足を止めた。
 枝葉の上から下を見下ろしてみれば、知らない人間が歩いているのを見つけて。
 何を言うでもなく、じぃと観察する)
(ふと何かの気配を感じて立ち止まる。そのまま何度か辺りを見渡すものの……
それらしき影は無く、どうしたものかと思考を巡らせる。
動物ならば問題はない。が、こちらの動きを注視しているならば人の確率が高いだろう。
幸い敵意は感じないが……正体を確かめるために寝たフリでもして、
相手の出方を窺おうと決意する)

さてと、この辺でいいかな。ひと眠りするとしよう。
(わざと観察者に聞こえるよう呟き欠伸をする。次に木の根元へ座り込み目を閉じると寝息を立て始めた。
そのまま想定される最悪の事態――寝込んだ自身への強襲等に備えつつ、相手の反応を待ってみる)
(暫くして、かさりと葉の摺れる音。後に微かに、少し離れた地面にふわりと何かが降り立つ気配。
 視線の主は木の上に居たらしい。ただ、降りてきたところで何をするでもなく、ただ視線を向けるだけで)
(何かをしてくる様子はない……ということは害意を持ってる確率は低いんだろうな)
(このままやり過ごすか、或いは話しかけてみるか……次にどう動くかを悩み始める。
が、答えを出すのに然程時間は掛からなかった。決意が揺らぐ前にと目を開けて現れた人影に語り掛け始める。)

こんばんは、この私に何か用かな?……(こほんっ)
…………失礼…こんにちはの間違いだ。
(思った以上に緊張していたようだ。湧き出る後悔と羞恥に感情封印のスキルで対処し、目の前の相手にすました顔で挨拶をする)
(何故木の上から見ていたか。
 それは、人が来ることが珍しいということもあるけれど……それ以上に。
 彼の寝ていたその場所が、たまたま自分のいつもの定位置だったからだ)

…………こんにちは。そこは、私の場所。
(言葉少なに自身の領有権を主張する。
 実際かなり眠たげであったりもする)
あ……ああ、そうだったのか。すまない。自分の場所というと…
私有地には見えないが、もしかして普段からよくここにくるのかい?
(さっと立ち上がり、場所を空けるつつ尋ねてみる)
……散歩。晴れの日はよく来る。
(場所が開けば、ひょいっと定位置の木の根に腰掛ける)
私かい?私はここは初めて来るかな。
自分もよく散歩をしていてね。いつもは街中を歩いているんだけど、
今日は少し静かな場所を満喫したい気分だったんだ。
君の場所を奪いに来たとかそんなことは無いから安心してほしい。
……そう。
(目で見る限り、言葉に嘘はなさそうだった。
 彼は実際に散歩が好きで、
 ここがいい場所だと判断したのだろうから)

(こくりとひとつ頷いて)……ソフィ。(簡潔に名前を)
……ソフィ?(しばらく間を置いて、ようやく相手が名乗ったという事を理解する)
あ、えっとあの、僕は……シュテム。シュテム=ナイツだ。
好きに呼んでくれて構わない。種族は人間種で年は16。前までは学生だったけど、
色々あって今ではローレットというところで働いているんだ。

もし差し支えなければ、ソフィ…さんのことも聞いて大丈夫かな?
当然、話したくない事は話さなくていいからさ。
…………、……覚えた。
(とても整った自己紹介をしてきたシュテムと名乗る少年は、
 きっと、悪くはない環境で育ってきたのだろう。
 言葉が完結で、分かり易い。
 それに、普段は人の来ないような場所で偶然出会ったのだから、
 顔と名前くらいは憶えておこうと、そう思った)

私のこと……? ……不思議なことを言うのね。
(首を傾げ、ぽつりと出た感想がそれだった)
うっ……そ、そこまで変わった事だっただろうか?
知らないものを知りたいというのは割と普通な事だと思ったのだが……。
(返答が予想外だったためか大きく動揺しているようだ)

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