PandoraPartyProject

ギルドスレッド

Blood's castle

【対談RP】ある夜の晩酌

地下だということを除いても、酷く静まり返った地下の一室。
邪魔にならない程度に流れる音楽が耳に心地よく、
それはきっと喉元の酒を更に甘美なものへと変えるだろう。

*****

1対1のRP場所です。
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………難しいことを言うのね。
(真面目に考えたのか首を傾げて)

……混沌に来てから、あまり種類を飲んだことがない。
そこでさらりと微笑を返せるようになれば大人のレディってとこかな。
(グラスを二つ準備すると一つを差し出す)

おや、では一つ覚えていってほしい。
こいつはマリンルビー、海をも赤く染める赤ワインのブランドさ。
甘味がちょいと強めだがね。
……(グラスを受け取りつつ、じとーっと)

マリンルビー……そういう名前のワインがあるのね。
海洋のもの?
あれ、どうしたのそんなジト目しちゃって。
そんなソフィーも可愛いけれど。
(そんな感じでおどけて見せて。軽口をたたきつつも嘘は言っていないように見える)

うむ、こいつに関しては海洋のブランド。
島国の海洋で大規模なブドウ畑を作るのは難しいから赤ワインは珍しいのだよ。
コイツはそんなレアものですとも。年はまぁそこそこってとこかな。
…………難しいものね。
(嘘、は言っていない。彼は前からこうだ。
 加えて『大人のレディ』というものは難しく、そうだ、こっちも前からこうだった気がする)

……いいの?(そんなものを持ってきて、という意味合いを含ませた)
難しく考えるから難しい、とは何処かの有名人の言葉だったような。
ま、ソフィーらしいけどね。それに大人に憧れるような少女...と、いう訳でもないのだっけ。
(見た目は愛らしい少女だけど。前と変わらぬ、そして止まらぬ軽口)
良いのか問われればグラスを眼前で軽く振って)

ウチの蔵で眠らせて置いても仕方ない。
ワタシの私物みたいなもんだし、せっかくなら誰かと飲みたいじゃない。
(気にするな、またはソフィーと飲みたかった、どちらともとれるような
或いはどちらとも、な返答で)
…………少なくとも、憧れはない。
(軽口にまたジト目を向けるものの、諦めたように溜め息を吐いた)

……あなたがそれでいいなら、それで構わない。
(こくりと頷いて)
ま、だろうな。
むしろなりたい自身の姿をしかと見えてる方が珍しい...あー、いや、イレギュラーズだとそうでもないのかもしれんが。
(ワタシは道を失った方だがね、と。肩をすくめるとグラスに口を付けて一口)
……大凡は個人による。目がいい者もいれば、悪い者もいる。それだけ。

…………随分と含ませるのね。夢でもあったの?
(ちまちまとグラスに口を付けて)
(夢について問われると幽鬼のような雰囲気が零れる)
...果たして。夢でもと言われれば、むしろこれまでが夢の最中だったのかもしれん。
なぁソフィー。目覚めが良い物とは限らないと思わないか?
……夢見と現実の溝が広く、深ければ深いほど、目覚めはよくないものね。
(肯定、こくりと頷いて)
だが、夢の中でもこれが夢だと気付いてしまう事もある。悪夢であれ、理想の夢であれ。今のこの身はまさにその夢と目覚めの狭間、といった所さ。
(溢れたものを戻すように、グラスをぐいっと傾けて自嘲気味に笑う。普段通りなのか、そう振舞っているのか。本人すら分かっていないように見える。
酒で流せれば単純な話だったのだがね。と、ぼやき)
…………。
(彼の所作や言葉はどこか大袈裟で、
 演技をしているようにも、自然体でいるようにも、
 感情が高ぶっているようにも見えた。

 感情というものは扱いが難しく、
 彼が何を考えているのかは、まだ分からない)

……これまでが夢。じゃあ、夢から覚めたら、貴方はどうするの?
(グラスを軽く揺らし、ガラス越しにそう問いかける)
(夢から覚めたらどうするのか。或いはどうなるのか)
...さあな、所詮、人には成れなんだと諦めて元の無名に戻るだろうよ。
戻ろうと、レイヴン・ポルードイの戸籍が消えるわけではないから、人前に出ることはなくはなるだろうがな。
……。
(聞いているのかいないのか分からない仕草で、
 黙ってグラスの中身を揺らしていた)

………あなたは、どうなりたいの?
...どうなりたいか?
(カラン...と、氷の音が止まる)

...それがわかれば苦労しない。
今のこの身はレイヴンという人格にひびが入り、かといってかつての姿にも戻り切れぬ半端者よ。
...いっそのこと、感情など失ってしまえば楽だったのかもしれんな。
…………そう? 確かに、楽だったかもしれない。
(肯定をした)
いっそのこと機械にでもなってしまえればな、などと思わんでもないよ。
...ハ、こんな曖昧な自我で想いを囁いていたとは、いい迷惑をかけたな。
(クックと喉を鳴らすような自嘲の笑いを浮かべる。
放っておくと崩壊しそうな危うい笑みを)
…………。
(どこかで見たことのある顔だ、と思った。
 それが何処の誰だったか、
 いつに見た光景だったのか、
 経緯も、旅路も、思い出せないけれど……その、末路だけは覚えている)
(彼が同じようになるとは限らないし、
 きっと同じ結末にはならないのだろう。
 だから、私が口を出すのは野暮だ。

 野暮だけれど……)

……迷惑と思ったことはない。それに……そうね。
貴方には、なりたい貴方になる権利と、そして自由がある。
(肯定もしないし、否定もしない。これはそういう言葉だった。
 彼のなりたいものになればいい。
 それが元の自分――どんなものかは知らないが――なのであればそうすればいいし、
 戻りたくないのなら、足掻けばいい)

……どちらとも取れないのなら、貴方は狭間に居続ける権利さえも持っている。
(グラスのワインをそっと傾けた)
(彼女の沈黙を過敏となった神経は読み取った
確信はなくとも、あれは追憶だろうと)

自由、か…。
(彼女は選択肢を明確にしただけだ。
詰まる所、人は自分で決めて、自分で進む必要がある…この身はそれを怠った…いや、機会がなかったのか?)

……狭間に在り続けるとして…無銘でもなく、レイヴン・ミスト・ポルードイでもないその者は、いったい何者なのだろうな。
(苦笑が溢れた。
困ったような、或いは答えのカケラを見つけたような。
少なくとも、他人から見たそれは
機械でもなく、芝居でもなく、
ありふれた人の迷った表情だった)
(彼の表情からは、内側にある感情だとか、何をどう考えているのかとか。
 そういうものを詳細に読み取ることはできなかったけれど、
 何とはなしに、悪い方向へと行っていないことだけは、理解できるのだった。
 人間は悩む生き物で、
 数多の感情ある者は総じて、自分について思考する権利と、その時間を持っているのだから)

……決まっている。それが貴方。
名は記号……名前が無いのなら、また名付ければいい。
それが前と同じ名前になったとしても、誰もそれを咎めはしない。
(何者でもないのなら、また自由に名付ければいい。
 被ってはいけないルールはないのだから、
 それが前と同じ名になろうと、誰も文句など言えようはずもなく、
 全ては個人の自由の範疇だ。
 彼が自分をなんと呼称するかは自分次第であるし、
 『何者でも無い者』を新しくレイヴンだというのでも、別に構わないと思うのだった)
...そうか。
答えには至らずとも、暗闇の漂流の中で一つ星が見えた気がするよ。
(迷ったままでも、狭間でも、そのまま進むという選択肢。
灰色の道を行くこともまた道である、か)
...その時が来たら、ソフィーに名付け親になってもらうのもいいか?
(冗談しかめてそんなことを言う。少し残ったワインのグラスをグイっと傾けて)

...ああ、そうだな。いずれこの身が、この身として生きるのならば...
レイヴン・ポルードイは死なねばならない。
(零れたその名は彼と同じ音をしていたが、明確に彼とは違う何かを示していた)
……名前は自分でつけるといい。自分の名前なのだから、相応しい名が在る筈。
(同じようにグラスを空にする)

…………それは確定事項?
ふん…それは後々考えるとして。
(空になった彼女のグラスにワインを注ぎながら続ける)

そうだ、確定事項だ。
そもそも、この身が名乗るポルードイの次男、レイヴン・ポルードイは別に存在した。外道に堕ちたソレを遮断したのが無銘の執行者である。
アレはまだ活動している。この混沌で。...故に、この身がレイヴンを続けるにせよ、レイヴンを終わらせるにせよ。アレは...レイヴンポルードイは死なねばならない。
…………。
(黙って注がれるさまを見ていて)

……成程。人間の言葉でいう……そう、『ケリをつける』というものね。
(口調とは裏腹に繊細な手つきでグラスを置くと)

ケリ...ああ、何とでも言い表せばいい。
重要なのは、レイブン・ポルードイをこの殺すこと...
そうだ、死なねばならない。この手で、殺さねばならんのだ...ッ!
(その言葉は事実なのだろう。手段として血が流れるのは間違いないが、それによって「彼」は一区切りがつく。ようやく一歩を歩みだせる...
...だが、異常。異常すぎるほどの殺意。)
…………激しすぎる感情は、時に身を滅ぼす。精神を蝕む毒。
...............何のことだ?
(かくり、と首を傾げる。それだけで、あまりに濃厚だった殺意は嘘のように消え失せた。
少なくとも自覚は無いらしい)
…………別に、何も。
(そう首を振ると、グラスをそっと傾けた。
 自覚がないのなら、今はいい。
 何時か気づくことになるだろうから……それは、私の手の届くものではないかもしれないし、
 分からないけれど。)
そうか...?いや、そうならいいんだが...
(彼女の言い分では自分が...害になるほどの強い感情を抱いていたらしい。
さらに言えばそれを漏らしていたらしい。
―何が?

自分の中にうすら寒い感触が走ったような気がする)
...まぁ、なんだ。突然こんな話になってすまなかったな。
……問題ない。話を聞くのは悪くない。
...そうか。
ソフィーに聞かせるような話ではなかったのだが...酒に当てられたということにしておこう。墜落して行く鴉の戯言と酒で流しておいてくれ。
(何でもないように告げる。先ほどまでと比較すると感情の落差が大きい...様に見えるが)
…………分かった……秘密にはする。
(この手の会話を忘れることは苦手なのだ。
 今回の着地点はここしかなかった)
助かる。繰り返すが、零すつもりはなかった話だからな...
........酒で流すことにする。付き合え、ソフィー。
(グラスに残ったワインを一気にぐいっと飲み干して次を注ぐ。
いうなれば静かなヤケ酒と言った様子だ)
……もちろん。
(こくりと頷けば、静かに煽り空にしたグラスに次を注いで)
(自分はヤケになっているから早いのは当然だが、目の前の彼女も結構なペースで開けている気がする。しかし...)
...ソフィーって、表情が変わったところほとんど見たことないが、酔うのか?
…………私の身体は、半分がスピリチュアル。酔ったことはない。
なんだ酔わんのか。
ソフィーはどうしたって猫を連想するからマタタビとかに弱そうな雰囲気あるのにな。
(ヤケを起こしているのは事実らしく、どうせなら一緒に酔ってくれるだろうか、などと考えていたらしい。少々危険なペースでワインを煽りつつふうと一息)
……(例外はなくはないが、黙っておく)

…………まだいる?
(お酒自体はまだあるようだけれど、
 まあ、寝かせるベッドはあることだし)
なんだその微妙な沈黙は。(彼女は沈黙が多いが...何となく沈黙の「差」があると、最近感じる)

出先でのみ潰れる...それも、淑女の部屋でなど紳士として言語道断...
...ではあるのだが、既に視界が回り始めていることろでして、ええ。
……何も。(首を振って見せた)

空きの部屋とベッドは寝る程度にはある。安心してもいい。
(誰にも言う気はないのだし)
ワタシの前でとぼけてみせるとは良い度胸だ。
話術は得意中の得意...と言いたがやめておこう。

...すまんな、実のところ最近調子が悪いのだ。
以前...妙な存在と交戦したことがあって...以来、重力が倍化したかのような重みを感じることが多々あってな...酒にも強かったのだが...(誰にも言う気はない、と聞いて少し安心したらしい。貴族にスキャンダルは付き物だが、彼女ならまぁ口も堅いだろう。故に、つい一言が零れた)
……賢明。

………呪い、或いは半永久的な効果を持つもの……?
(元の世界にも、恒久的に影響を及ぼすような術は確かにあった。
 この世界にもまたあるはずで、
 かくりと首を傾げて見せる)
で、アルコール意外で酔うとすればなんだ。海賊御用達の幸福になれる薬とかか?
(いわゆる"マ"の薬である)

さぁな。見てくれは...そうだな、具現化した恨みの塊、とでも言おうか。
少なくとも真っ当な生き物ではなかったのは確かだったが。目にした瞬間、脳天を砕かれるような叫びと呪詛を浴びせられ...以降、ずっと不調なのだ。
………怪しいものもあるのね。
(ジト目で見る)

……それは、敵対存在。
(見たところ、今の彼がすぐにどうこうということは無いようで、
でも、どう解釈しても、決して『善いもの』とは思えない)

……倒さない?

……
怪しくはない。非合法なだけだ。
(十分、大問題であるが。冗談だよと)

どう考えても友好存在ではないだろうがな。
...駆除できるなら無論している。
だがな...アレには近づいてはならない。まともに戦えば...ワタシは確実に命を落とす。
理屈はないし、確証も無いだが...そういう、確信がある。
(虫の知らせ、危機本能。とにかくアレには二度と近づくな、追いつかれるな。
あれの事を考えると...強迫観念のようなものが自分の中で叫び続けている)
……。
(非合法というだけで問題自体はあるように思えるけれど、
 今回は聞かなかったことにしよう。彼もそれは、理解しているようなのだし)

……嫌な相手なのね。
(実際にどうなるかは分からないけれど、
 彼自身の予感がそう告げるほどには、『よろしくない』相手なのだろう)

………貴方は、どうするの?
天敵とはああいう存在なのだろうよ。
どうする、と言われてもな...逃げる、その一択しかあるまい。
「確実に勝てない相手」にどうしろと言うのだ。逃げ続けるしかあるまいよ。
(もし...追いつかれたときは...
その時こそ、覚悟を決める時かもしれない)

ソフィーだったらどうする。忌むものに、自身を殺しに来るものに。
地獄の果てまで追いかけられるとしたら、どうする?
…………難しい質問をするのね。
(ぱたり、尾を揺らして考え込んだ。

 永遠と追ってくる相手から逃げ続けるのは非効率的で、
 感情で例えるならば、酷く億劫だ。
 前の世界ではいざしらず、確実に勝てないと分かっている相手ならば――)

――逃走。
(若しくは、諦念? と首を傾げた)
先に問うたのは其方だがな。
で、出せる答えも同じだったということだ。
ワタシとて、死にたくは.......
(言葉に詰まった。ただ簡単な一言が喉を通らなかった。
一呼吸おいてからようやく)
...死にたくはないからな。

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