ギルドスレッド
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きりがくれ
…………。
(スン)
(座る)
(ぬいぐるみの皮の奥には白い霧の塊。ふたつ、小さな灯火がその奥でぼんやり光る)
(灯火が瞬きするように、危なっかしく揺れた。)
うぇー……
(しばやまさんの問いはむずかしい。特に、長らくひとに触れていなかった毛玉の頭には。)
(もう綻びてキノコが生えるままだった記憶を、たぐる。)
…………ここ……ひと、こない。
こども。こども、こない。
(何度もうなずく。)
(スン)
(座る)
(ぬいぐるみの皮の奥には白い霧の塊。ふたつ、小さな灯火がその奥でぼんやり光る)
(灯火が瞬きするように、危なっかしく揺れた。)
うぇー……
(しばやまさんの問いはむずかしい。特に、長らくひとに触れていなかった毛玉の頭には。)
(もう綻びてキノコが生えるままだった記憶を、たぐる。)
…………ここ……ひと、こない。
こども。こども、こない。
(何度もうなずく。)
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おおよそ拳大から、大きなもので片手鍋程になるという。本体は赤く、大まかな卵型。表面は白い綿状の黴に厚く覆われる。上部に二、三の円錐形の突起を持ち、大きな個体ほど突起は長く、羊の角のように湾曲する。
幻想北部、光の乏しい湿った森に散見されるが、特に人間の遺体に群がり犇めく姿から、現地では『死人の白兎』『人喰い羊』とも呼ばれ不吉なものとされている。
炙って食うと甘くてうまい。
――――――ショーク・ドラーク著「絶対食べたい未知の味〜キノコ食べ歩き篇〜」より