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きりがくれ
ほう。できるな、小さき者。
柴山さんが柴山さんであることを、一目で見抜くとは。
(無駄に威圧的で鋭い瞳が、キラリと輝いた。キノコを食べる手は止めない)
柴山さんの名を今やあなたは知った。
ならばこちらも名を問うのが筋というもの。
小さき者の名は何という。
答えなかった場合、柴山さんは今後あなたを「キノ子」と呼ぶ。
柴山さんが柴山さんであることを、一目で見抜くとは。
(無駄に威圧的で鋭い瞳が、キラリと輝いた。キノコを食べる手は止めない)
柴山さんの名を今やあなたは知った。
ならばこちらも名を問うのが筋というもの。
小さき者の名は何という。
答えなかった場合、柴山さんは今後あなたを「キノ子」と呼ぶ。
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おおよそ拳大から、大きなもので片手鍋程になるという。本体は赤く、大まかな卵型。表面は白い綿状の黴に厚く覆われる。上部に二、三の円錐形の突起を持ち、大きな個体ほど突起は長く、羊の角のように湾曲する。
幻想北部、光の乏しい湿った森に散見されるが、特に人間の遺体に群がり犇めく姿から、現地では『死人の白兎』『人喰い羊』とも呼ばれ不吉なものとされている。
炙って食うと甘くてうまい。
――――――ショーク・ドラーク著「絶対食べたい未知の味〜キノコ食べ歩き篇〜」より