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黒蓮庵
色々なものを…まぁ!冒険者さん?私は、ええと、ベラと申します。よろしくお願いしますね、アマリリス様。
お心遣い有難う御座います。…それでは、お話相手になってくださると助かります。丁度休憩したいなと思っていたところで(にこりと笑ってアマリリス様の前にお茶を差し出し)宜しければどうぞ。
そうですねぇ、黒い蓮だなんて珍しいですものね。それに丁度今は虹もかかっていますから、いつもより綺麗に見える気がするのですよ。
お心遣い有難う御座います。…それでは、お話相手になってくださると助かります。丁度休憩したいなと思っていたところで(にこりと笑ってアマリリス様の前にお茶を差し出し)宜しければどうぞ。
そうですねぇ、黒い蓮だなんて珍しいですものね。それに丁度今は虹もかかっていますから、いつもより綺麗に見える気がするのですよ。
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この様な光景が目に入るでしょう。
ひとつは湖。
陽の光に当てられきらきらと輝く水面に、夜色の蓮が咲き誇っています。
ひとつは虹。
蓮と同じ夜色をした庵のその奥で、天と水面とに虹の橋が架かっているのです。
先ほど雨でも降っていたのかもしれません。
ひとつは光。
窓が開け放たれた庵の中は光で満ち溢れています。
至る所に置かれた宝石のおかげか少し、ちょっとだけ、眩しく感じる気もしますが。
最後に人影。
真白い少女が部屋の中を忙しなく動き回っています。
纏められた本はあちらへ、水晶は袋へ入れて向こうへ。
透明の宝物入れは大切そうに本棚の上へ。
どうやら今は掃除中の様です。
「まぁ、こんにちは」
「外の虹は見られましたか?とても綺麗な架け橋ですね」
「どうかゆっくりしていらして、私も丁度休憩したいと思っていたところで」
「ええ、ええ。大切な物が増えましたから、大切に飾っていたいのです」
―――――
透明の宝物入れの中身は頂きものの手紙と絵姿、
何かに使われていたのであろう綺麗なリボンに、ともすればがらくたにも見える小物。