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黒蓮庵
いいえ、いいえ…っ此処で誰かに会えるとは思っていませんでしたから、嬉しいです…っ。
よろしくお願いしますね、ルシウス様。
しかしながら、その様な噂が立っていたなんて…、
(ぽつりと呟いて)…宝石…全部が全部、偽りでないというのも驚きです。
ぁ、あ、そんな、頭を上げてください。私は大丈夫ですので、どうかお気になさらないで下さいな。
お話を聞いただけで実際に此処に辿り着けるだなんてすごいです、流石冒険者様ですっ。
……ところで…ルシウス様は、宝石があったとして…いえ、無かったとして、どうし…(どうしたら良いのか、という言葉を飲み込み)
…どうするかは、決まっておいでですか?(ほんの僅かに目を細めて)
よろしくお願いしますね、ルシウス様。
しかしながら、その様な噂が立っていたなんて…、
(ぽつりと呟いて)…宝石…全部が全部、偽りでないというのも驚きです。
ぁ、あ、そんな、頭を上げてください。私は大丈夫ですので、どうかお気になさらないで下さいな。
お話を聞いただけで実際に此処に辿り着けるだなんてすごいです、流石冒険者様ですっ。
……ところで…ルシウス様は、宝石があったとして…いえ、無かったとして、どうし…(どうしたら良いのか、という言葉を飲み込み)
…どうするかは、決まっておいでですか?(ほんの僅かに目を細めて)
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この様な光景が目に入るでしょう。
ひとつは窓。
外からも見る事の出来た黒塗りの格子窓に、奥には円窓。
所謂和室と呼ばれる造りのようです。
ひとつは本。
低い2つの本棚に、綺麗に並べて入れられています。
…内容には偏りがある様ですが。
ひとつは宝石。
様々な宝石達が部屋の至る所で煌いています。
最後に白。
夜色に染まった庵の真ん中で、真白い少女が静かに佇んでいるのです。
「――ぁ…。こん、こんばん、は…?」
「もしかして、迷い込んでしまいましたか?」
「今日は綺麗な星月夜なの。どうかゆっくりしていらして」
「あまり人と話した事がないのです。宜しければ貴方の御噺を聞かせてくださいな」
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“今”は夜の帳が下りていますが、明るいうちに遊びに来てくれても嬉しいわ。