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黒蓮庵
(読み終えた本をぱたんと閉じて)
面白かった。とってもとっても素敵です。
…今は何時なのでしょう…?やはり時計は買っておいた方が良いのでしょうか。
昔は必要ありませんでしたし、よく分からな……?……?!
(外を確認するべく窓を開けるも、人影に気付き思わずぴしゃりと閉じる)
……………(再びそうっと窓を開けて、外を覗いて)……あの、そちらに何方かいらっしゃいますか…?
面白かった。とってもとっても素敵です。
…今は何時なのでしょう…?やはり時計は買っておいた方が良いのでしょうか。
昔は必要ありませんでしたし、よく分からな……?……?!
(外を確認するべく窓を開けるも、人影に気付き思わずぴしゃりと閉じる)
……………(再びそうっと窓を開けて、外を覗いて)……あの、そちらに何方かいらっしゃいますか…?
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この様な光景が目に入るでしょう。
ひとつは窓。
外からも見る事の出来た黒塗りの格子窓に、奥には円窓。
所謂和室と呼ばれる造りのようです。
ひとつは本。
低い2つの本棚に、綺麗に並べて入れられています。
…内容には偏りがある様ですが。
ひとつは宝石。
様々な宝石達が部屋の至る所で煌いています。
最後に白。
夜色に染まった庵の真ん中で、真白い少女が静かに佇んでいるのです。
「――ぁ…。こん、こんばん、は…?」
「もしかして、迷い込んでしまいましたか?」
「今日は綺麗な星月夜なの。どうかゆっくりしていらして」
「あまり人と話した事がないのです。宜しければ貴方の御噺を聞かせてくださいな」
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“今”は夜の帳が下りていますが、明るいうちに遊びに来てくれても嬉しいわ。