ギルドスレッド
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海色の箱庭
「――っ!」
びくり。
考え事……もとい、一人反省会に耽っていたからか。
突如として掛けられた声に、少しばかり大仰に肩を揺らして。
ばっ、と勢いよく音の方へ顔を向ける。
視線の先。つい今し方見えなくなっていた紺青が、先よりも近い位置に浮かんでいた。
――あれ、は。先の少年か? しかし、逃げたはずでは。
驚きに引き摺られた混乱で、とりとめもない疑問が脳裏に浮かんでは過ぎていく。
ばくばくと高鳴る心臓を抑えようと、左手が無意識に胸の上へ当てられ。
もう片方の手は、常に備えてあった得物の杖を握りしめる。
傭兵家業として叩き込まれた故の反射的行動。敵意はなく、只の精神安定のようなもの。
……とは言っても。
驚きで目を見開き強張った表情は、傍から見れば攻撃的とも見て取れて。
本人の意思からかけ離れたそれは、どうにも物騒極まりないものだった。
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陽の光に包まれ地を駈ける自分の姿を
夢よ覚めるな
叶わぬ我儘を置き去りに、今日も瞳は開かれた…―
≫
雲一つない快晴。
高低様々な岩が切り立つその場所は今日も変わらずに、海底が見えるほどの透明な波を優しく岩肌に打ち付けていた。
そんな中を悠然と泳ぐ影。岩の間をするするりと抜け、高く跳ねた。
陽に照らされ捉えた姿は半身半漁の少年の姿。
じゃぷんっ、と音をたて再び海を泳ぐ少年の姿はとても楽しげに見えるだろうか。
ここは少年の遊び場。
そして、夢を見れる場所。
≫≫≫
●1:1RP
●約束人在り。他の方の立ち入りはご遠慮ください。