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海色の箱庭
偶には、故郷の海へ顔を出してみようか。
そう思い至ったのはつい先刻。大海のように青く澄み渡った空を見て、柄にもなく郷愁を覚えた朝のこと。
赴くままに足を向け、気付けば広大な海の原を前に佇んでいた。
波打つ岩の上へ、無造作に腰を下ろす。
目前の海原は、厳密に故郷の其れとは違うけれど。揺蕩う浦波からは、やはり何処か通じるものを感じ取れる。
勉学に家業の荒事、陸地での生活。青年が常日頃の溜め混んでいた疲れを少しでも癒そうと、波音に耳を澄まし目を閉じた、矢先。
ふと、声が聞こえて。
そう思い至ったのはつい先刻。大海のように青く澄み渡った空を見て、柄にもなく郷愁を覚えた朝のこと。
赴くままに足を向け、気付けば広大な海の原を前に佇んでいた。
波打つ岩の上へ、無造作に腰を下ろす。
目前の海原は、厳密に故郷の其れとは違うけれど。揺蕩う浦波からは、やはり何処か通じるものを感じ取れる。
勉学に家業の荒事、陸地での生活。青年が常日頃の溜め混んでいた疲れを少しでも癒そうと、波音に耳を澄まし目を閉じた、矢先。
ふと、声が聞こえて。
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陽の光に包まれ地を駈ける自分の姿を
夢よ覚めるな
叶わぬ我儘を置き去りに、今日も瞳は開かれた…―
≫
雲一つない快晴。
高低様々な岩が切り立つその場所は今日も変わらずに、海底が見えるほどの透明な波を優しく岩肌に打ち付けていた。
そんな中を悠然と泳ぐ影。岩の間をするするりと抜け、高く跳ねた。
陽に照らされ捉えた姿は半身半漁の少年の姿。
じゃぷんっ、と音をたて再び海を泳ぐ少年の姿はとても楽しげに見えるだろうか。
ここは少年の遊び場。
そして、夢を見れる場所。
≫≫≫
●1:1RP
●約束人在り。他の方の立ち入りはご遠慮ください。