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寂れた庭園
ほう、主人がおったのか!
という事はどこかの良家にでも仕えておったのか?
(申し訳なさそうな様子を見て更に続けて)
なに、気にする事ではない。
我が国は地の果てにまでその名が轟く大国であるが、それも異世界の話。
知らぬのが当然故な!
という事はどこかの良家にでも仕えておったのか?
(申し訳なさそうな様子を見て更に続けて)
なに、気にする事ではない。
我が国は地の果てにまでその名が轟く大国であるが、それも異世界の話。
知らぬのが当然故な!
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最近、この庭園で独りのんびりと過ごすことが多い……のだが。
今日はどうやら、他にもお客さんがいるらしい。
庭園に未だ咲く花たちの集まる花壇の前。もはや日課となった庭園の見回り中に人を見つけた。
ふむ……カオスシード。いや、ウォーカーの男の子だろう。
柔らかそうで、触れたらさらさらと気持ちよさそうな金色をした髪の毛が目を引く男の子。
ああ、おとぎ話の王子様……というのはあんな感じだろうか、彼が成長したらよりふさわしそうだ。
……などと考えながら歩み寄って、声を掛けてみる。
「あの、こんにちは。少しお話しませんか?」
……さて、どんな話ができるだろう。