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薬屋『ドクダミ』
そりゃあ、わたしも手に取りやすい位置にあるのが一番だと思うけれどね。
店内のスペースも少ないものだから、通路を塞がないように置いてもらうとなると、縦方向に置いていくしかないんだよ!
……それに、配達屋さんに重い荷物を持たせたというのに、更にややこしい指示をするというのも、悪いかな、と。
もうちょっと頑張れば……(背伸び)
……きっとなんとか……(ジャンプ。ほぼ飛んでない)……うぐぐ。
……疲れたね! お茶にしよう(諦めの笑顔)
店内のスペースも少ないものだから、通路を塞がないように置いてもらうとなると、縦方向に置いていくしかないんだよ!
……それに、配達屋さんに重い荷物を持たせたというのに、更にややこしい指示をするというのも、悪いかな、と。
もうちょっと頑張れば……(背伸び)
……きっとなんとか……(ジャンプ。ほぼ飛んでない)……うぐぐ。
……疲れたね! お茶にしよう(諦めの笑顔)
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薬屋ドクダミは、店主も居候も寒さに苦手なものだから、あたたかな室内でゆっくりと怠惰にすごしていたのだった。
「そういえば、店の在庫が大分とピンチになってきてるんだよね」
思い出したように、ぽつりと店主レンジーが漏らす。
そういわれてみると確かに、いつもなら溢れるくらいの薬屋薬草で埋まっていた陳列棚が、今ではほとんどスカスカになってしまっている。
特徴的な紫と青色が織り交ざった髪の上から、ぽりぽりと頭をかく、レンジー。
「まぁ、本当に必要なものは残っているから、慌てる必要はないのだけれど……また少しずつ採集と調合をしていかないといけないね」
苦笑いをしながらそう言うと、店内をゆっくりと歩いていく。
「さて、今日も店を開ける時間だよ! 準備は……まぁ、あってないようなものだけれど……いいかな?」