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薬屋『ドクダミ』
なんとこんな状態でも。(再度棚をしげしげと見やり)
だが開いているなら助かるよ。薬があるとは中々思えないが……おやあるのか。
ああ、携帯用があるなら一番いい。袋は腰のポーチに入れるから大丈夫だ。
丁度良さそうだし、そいつを頼もう。
……しかし、冬に薬草が採れないのかと思えばそういう事か。
品薄で高値になってたりしないよな?(幾らだ、とやや不安そうに続けて)
だが開いているなら助かるよ。薬があるとは中々思えないが……おやあるのか。
ああ、携帯用があるなら一番いい。袋は腰のポーチに入れるから大丈夫だ。
丁度良さそうだし、そいつを頼もう。
……しかし、冬に薬草が採れないのかと思えばそういう事か。
品薄で高値になってたりしないよな?(幾らだ、とやや不安そうに続けて)
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薬屋ドクダミは、店主も居候も寒さに苦手なものだから、あたたかな室内でゆっくりと怠惰にすごしていたのだった。
「そういえば、店の在庫が大分とピンチになってきてるんだよね」
思い出したように、ぽつりと店主レンジーが漏らす。
そういわれてみると確かに、いつもなら溢れるくらいの薬屋薬草で埋まっていた陳列棚が、今ではほとんどスカスカになってしまっている。
特徴的な紫と青色が織り交ざった髪の上から、ぽりぽりと頭をかく、レンジー。
「まぁ、本当に必要なものは残っているから、慌てる必要はないのだけれど……また少しずつ採集と調合をしていかないといけないね」
苦笑いをしながらそう言うと、店内をゆっくりと歩いていく。
「さて、今日も店を開ける時間だよ! 準備は……まぁ、あってないようなものだけれど……いいかな?」