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ラジオ屋

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『「それよりも、随分とお疲れのようだ。これでも飲みなさい」と老人は水筒からコップに何かを注いで手渡してくれます。そういえば、ここまで飲まず食わずでした。受け取って覗くと、山間から流れ出してきたあの泥水と同じ色をしています。しかし落ち着いてみてみれば、確かにそれそのもの、チョコレートの甘い香りが漂うココアです。流れる泥水も土砂も、甘い香りがしていました。「おいしい」私はそれを口にして、心からそう言いました。冷えたココアは今まで飲んだどのココアよりもきりりと喉を潤してくれて、心を落ち着かせます。「ふむ。お腹も空いているんじゃないか。これをどうぞ」老人は途中の小島に咲いていた百合のような花を手折って渡してきました。顔を近づけると、どんな職人芸か、その花弁は薄いスポンジともっと薄く滑らかに塗られたバタークリームだったのです。花粉もまるで小さな小さなミモザケーキのようでした。その花も私は食べました』

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