いつの間にか増えていた5階。だだっ広い吹き抜けのフロア―――

…――なのだが、無人の場合に限り最初に扉を開けた者の望んだ部屋の作りに置き換わる、事務所の怪異の一つだったりする。


―――以下PL情報―――
●室内模擬戦用の不思議部屋。
●部屋の家具、壁の有無、照明の有無など好きに設定可能。
●殺伐OK
●相手の息の根を止めなければ、大いに暴れてOK。
●大けがを負った際には庭に治癒用のスフィアがあるので活用しましょう
●PCは殺伐をしていてもPLは楽しもう精神

…(「とりあえず…書庫的なのでいいか。棚とかそういうのイメージあるし」)

……マジでか。
(扉を開けた感想が頭の中でイメージした書庫まんまでそんな声が漏れた。歩を進めると本棚の間にコツコツと足音が響く。)

…広さ的には事務所の他の階を吹き抜けにさせたのと変わんねえな。てことは空間面積自体はそのまんまと。

…ふむ。手に馴染むな。丁度いい柄の長さと太さだ。……重量もいい感じだわ。
(ある程度奥まで来ると、上着の裏側に取り付けてあるホルダーから夕日色の石でできた刃の短刀を取り外す。それを握ると軽く風切り音を立てて振るった。)

今日から壊れるまでよろしくな。大事に使わせてもらうから。
(そんな事を短刀へと呟くと本棚に寄りかかって静かに喧嘩相手を待つ。)