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即席事務所と喫煙所

【RP】102号室:解放感溢れる工房

扉を開くとそこは荒野であった。
というか本来窓際の壁がある場所あたりから、外側から見た時の構造を無視して全く別の空間がつながっていた。

昼夜を問わず良く晴れた空。
遠景で噴煙を上げる山。
灌木も草木も風に囁く。
火山地帯らしき微かな硫黄臭と、草と、土の匂いがする。

足元からは地熱がじわりと伝わり、さりとて風がよく通って一年を通じて比較的気温は安定していた。

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不調でもないのに薬など飲むもんでもないさ。普通の茶さ。
(台所から牛乳の瓶を取ってくる。それから焚火の傍に置かれた煤けた銀の茶器からカップにお茶を注いで、ミルクを継ぎ足して温度を少し下げた。砂糖もあるが、そのままでいいやと先に口をつけた。お茶請けに並んだのが炙った干し魚なので、或いはお茶に砂糖よりは塩を少し入れた方がいいかもしれなかった。)

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