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即席事務所と喫煙所

【RP】102号室:解放感溢れる工房

扉を開くとそこは荒野であった。
というか本来窓際の壁がある場所あたりから、外側から見た時の構造を無視して全く別の空間がつながっていた。

昼夜を問わず良く晴れた空。
遠景で噴煙を上げる山。
灌木も草木も風に囁く。
火山地帯らしき微かな硫黄臭と、草と、土の匂いがする。

足元からは地熱がじわりと伝わり、さりとて風がよく通って一年を通じて比較的気温は安定していた。

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…銀影に愛想尽きたら発情期はアンタ頼るわ(冗談半分、本気も半分。そんな感じだ)

………ん。…わかった。密命なら、俺が下手に知ったらダレンがヤバくなるし…。これ以上は聞かないし嗅ぎ回らないって約束する。嘘はつかない。(撫でられると自分から少し押し付けるようにして「撫でて」と強請る)

……其れは、忘れて生きていく訳じゃねえだろ、アンタは。俺はそれでもいいんだけどさ、やっぱ長く隣を歩いて居たいじゃねえか。
…俺はさ、幻想種も獣種も、旅人も…自分を通して死ぬのなら良い死に様だと思う。
……俺なんか、きっと機会が回ってきたら我武者羅に天義の民に憎悪を振りまくんだ。そんで…今までと同じ様に、1つ終われば吐いて、何もやる気が起こらなって、とか…。

俺の生きる理由が…きっと両親が望んでない憎悪でしかない。でも、それをやめられない、やめたくない。

……俺は未だ、あの前も後ろも上も下も無い絶望の中に立ってるんだ。

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