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陽陰家
それは、この混沌の禁忌であり、冒涜そのものです。原初の『悪魔』に際して尚、その声を意にも介さなかった『聖女』は全く、最もそれに遠い人物に他ならなかったのに。
「君は友人らしいから忠告するけれど――『反転』は都合のいいものじゃない。『君のような人間なら』間違いなく大きな力を得る。ああ、君は戦争を止める力を持つだろう。だが、君の願いは正しい形では叶うまい。決してそういうものじゃない。過剰な力で皆死ぬ。」
「……まさかとは思うけど、それを望んでいるとでも?」
「いいえ」
小さく首を振った『聖女』はこう続けました。
「簡単な事です。力を貸して欲しいと言ったでしょう?」
「言ったね」
「簡単な事だわ。願いが叶ったら」
「……」
「『私の』願いが叶ったら、貴方が私を――」
「言うと思った」と溜息を吐いた『悪魔』は苦笑いのままに言いました。
「悪魔に何て役を押し付ける」
「貴方に向ける私の『祈り』、よ」
「君は友人らしいから忠告するけれど――『反転』は都合のいいものじゃない。『君のような人間なら』間違いなく大きな力を得る。ああ、君は戦争を止める力を持つだろう。だが、君の願いは正しい形では叶うまい。決してそういうものじゃない。過剰な力で皆死ぬ。」
「……まさかとは思うけど、それを望んでいるとでも?」
「いいえ」
小さく首を振った『聖女』はこう続けました。
「簡単な事です。力を貸して欲しいと言ったでしょう?」
「言ったね」
「簡単な事だわ。願いが叶ったら」
「……」
「『私の』願いが叶ったら、貴方が私を――」
「言うと思った」と溜息を吐いた『悪魔』は苦笑いのままに言いました。
「悪魔に何て役を押し付ける」
「貴方に向ける私の『祈り』、よ」
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