ギルドスレッド
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陽陰家
暗い夜の出来事でした。
何処にも救いは無い――暗澹たる世界に光が差したのは。
『聖女』と呼ばれた少女は、流麗な『悪魔』と長い話をしました。
「どうしたら、この争いを止める事が出来るでしょう?」
「何故止める。人間の業というものだろう? だから、彼等は――君達は人間らしい」
「沢山の人が犠牲になりました。もう戦いを望む者はいないのです」
悪魔は鼻で笑います。
「ならば、止めればいい。少なくとも僕は――人間がそう信じ、そう決めた道を肯定しよう。何よりそれは人間らしく――同じく『要らないもの』である僕としては否定し難い。」
「……第一、君はどうして僕にそれを言う。解せないな、僕は不倶戴天の『悪魔』だろう?」
何処にも救いは無い――暗澹たる世界に光が差したのは。
『聖女』と呼ばれた少女は、流麗な『悪魔』と長い話をしました。
「どうしたら、この争いを止める事が出来るでしょう?」
「何故止める。人間の業というものだろう? だから、彼等は――君達は人間らしい」
「沢山の人が犠牲になりました。もう戦いを望む者はいないのです」
悪魔は鼻で笑います。
「ならば、止めればいい。少なくとも僕は――人間がそう信じ、そう決めた道を肯定しよう。何よりそれは人間らしく――同じく『要らないもの』である僕としては否定し難い。」
「……第一、君はどうして僕にそれを言う。解せないな、僕は不倶戴天の『悪魔』だろう?」
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