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唯一之座

【行脚其の弐】

踵を返してから数刻も経たぬ内、二人は街へと到着する。

尼にとっては馴染みの薄い、人口が多く、活気に満ちた空気。
営みが在り、苦楽が在り、そこには、数多の人生が輝いていた。
朝、準備足らずで街を出たのは、そんな眩しさに目眩を感じたから。
己が識る理にはなかったモノ達に、恐れを感じてしまったから。

けれど今、街を一望する尼の胸中に、不思議と恐れは無い。

ふと、隣に少女の気配を感じる。
寸刻前までは縁の無かった少女の存在が、閉じた眼にも感じられる。
己と相手の間に繋がった、糸の様な何かが在る。其れが、どうしてか


「嗚呼、これが。「独りでない」とは、それだけで……」


噛み締める様に呟くと、尼は、一つの悟りに掌を合わせるのだった――


●夏です!昼下がりです!依然として猛暑は続いて居ます。
●尼と人魚は街へと到着致しました。活気の良い賑やかな街です。
●とりあえず食事処寄ってく?って言うか寄ろ?寄らせて下さい!


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当ギルドの基本的なRPスレッドです。
シチュエーション等は上記の通り。よき出逢いが、あります様に。

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そ、そんな、ボクは人魚だから保水は良い方で――あああああ!零れちゃう零れちゃうよぉ!
(ちゃっぷんちゃっぷん揺れる水が零れないように一口頂き)
ぶはぁ……!おいしいよぉ……生き返るよぉ……!(感涙。飲んだ分目から流れてる気がする)
はい!次は訫ちゃんの番ねぇ!飲みねぇ飲みねぇ!

……んぇ?(振り返ればそこにいた娘に気付き向き直る。差し出されたバスケットの果実に目が留まり)
えぇ!?いいの!?わはーいやったぁ!ここは良いヒトの街なんだねぇ!
(自らも訫宮に続いて頭を下げ、バスケットからプラムを手に取り、小さな牙で噛みつく)

おぁぁぁ……あまいよぉ……うるおうよぉ……!生きててよかったぁ……!
(口元を果汁でべしょべしょに濡らし、頬を涙でぐしょぐしょに濡らし食べる果実に旨い事)

うぅぅぅ……親切にありがとうねぇ……。
そうだ!お礼!お礼はお金で大丈夫かな……お金はね、持ってるんだよぉ。(道具袋を漁り)

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