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町外れの古アパート

【ヴィルヘルムの部屋:105号室】

"Wilhelm"と書かれた飾り気のないシンプルなプレートのかけられた部屋だ。
鍵が掛かっていないのか、扉は簡単に開く事だろう。

小さな文机とシングルサイズのベッド、数冊の本がある以外には何もない。
ただただフローリングが広がるだけの、空虚な部屋だ。
部屋の主の心を、反映しているかのように。


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主にRP。
鍵(入室制限)はありませんので、何かありましたらご自由に入室ください。

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(魔法瓶の蓋を開け、ほかほかと湯気を立てる紅茶をマグカップに注ぎながらはっと目を開く。……ああ、砂糖とミルクを持ってくるのを忘れてしまった)
あ、言って良かったんだ。
じいさんに人の事をとやかく言うなって教えられたから、はっきり言うのもどうかなって思ったんだよね。
(少しほっとしたように目尻を下げ、仄かに林檎のような匂いがする紅茶が入った、黒猫が描かれているマグカップをヴィルヘルムに差し出す。)
ちょっと熱いよ。気を付けてね。砂糖とミルクは好みで……というか、ある?
ん。それもあったけど、どうもこれは癖みたいで。
ああでも、恥ずかしいなら次からは気を付けるよ。
(バレないようにする。と悪戯に笑って、鞄から貝殻の形の焼き菓子と、煎餅を取り出して几帳面に机に並べ始めた)

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