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町外れの古アパート

【ヴィルヘルムの部屋:105号室】

"Wilhelm"と書かれた飾り気のないシンプルなプレートのかけられた部屋だ。
鍵が掛かっていないのか、扉は簡単に開く事だろう。

小さな文机とシングルサイズのベッド、数冊の本がある以外には何もない。
ただただフローリングが広がるだけの、空虚な部屋だ。
部屋の主の心を、反映しているかのように。


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主にRP。
鍵(入室制限)はありませんので、何かありましたらご自由に入室ください。

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(ふらりとアパート前から消えていた男は、どうやら長い散歩の旅に出ていたらしい。いつの間に受け取っていたのか、部屋の鍵をくるくると手の中で弄びながら)

……部屋を得て、漸く落ち着けるのかな、私も。
透垣君には感謝しないとね。私みたいな得体の知れない奴を受け入れてくれたんだから……
(覇気のない声で、そうぽつりと一つ呟くと、男は部屋へと入っていった)

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