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町外れの古アパート

【ヴィルヘルムの部屋:105号室】

"Wilhelm"と書かれた飾り気のないシンプルなプレートのかけられた部屋だ。
鍵が掛かっていないのか、扉は簡単に開く事だろう。

小さな文机とシングルサイズのベッド、数冊の本がある以外には何もない。
ただただフローリングが広がるだけの、空虚な部屋だ。
部屋の主の心を、反映しているかのように。


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主にRP。
鍵(入室制限)はありませんので、何かありましたらご自由に入室ください。

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ううん……幸いページは欠けていなかったらしいから、案外なんとかなったんじゃないかなぁ。
(僕はそういう仕事はよくわからないけれど。と囁き、一人考え始めたヴィルヘルムをじーっと観察し出す)
ぐう……あ、ありがと。楽しみにしてるね。すごく。
……それとっ、褒めてくれてありがとう。男らしい、は余計だけどね!
(そう早口に言い切るとふいっと顔を背けた。火照った頬に手を当てて面と向かって褒められるのは慣れてないんだよなぁ……とヴィルヘルムには聴こえないように呟いた。照れているようだ)

んふ、ありがとう。そういう所も君の美点だと思うよ?
(彼の信念を快く思い、何か目映い宝石でも見るように目を細め)
ふむ?じゃあ僕の薦めた本は読まない方が良いかな……
……あ、まさか記憶を失っている原因が女性絡みだったりしないよね?
女性の怨みは怖いもの、色々と……
(何か想像でもしたのか身震いして苦笑した)

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