おふとんとおもちゃと、机くらいしか無い部屋。
一応は和室のようで、部屋には畳が敷き詰められている。

窓からは太陽の光が入るので、昼間は明かりをつけなくともそれなりに明るい模様。

一応、玩具も布団も使わない時はきちんと決まった所に片付けてあるため、洸汰本人以外も、何人かはゴロゴロくつろぐスペースは確保できているらしい。
秘密の戸棚にある大事なおやつは、部屋の主に許可をもらって食べないとすごく怒るぞ。
どのくらいすごいかと言うと、ものすごくすごい勢いで「コラッ！！！」となるという噂。

扉には表札代わりに『コータ』とでかでかと書かれた紙がべたっと貼り付けられている。

ついでに、端っこには小さく『パカお』『ぴょんぴょんたろー』とか書かれている。

……一体誰のことだろう？

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・来客大歓迎！来る者は拒まず、去る者は追わず。
・パカお達の事をいじめたら、すっごく怒るぞー！動物たちにも優しく！

（ばたん、と扉を閉じる小さな影。静かに、部屋全体を見渡して。すう、はあ。と、大きな深呼吸。その後、小さな体で大きな一歩を踏み出す。そして、その足が、畳を捉えた）

たーだいまー！！（特に、誰かが返事をするわけではない。強いて言うなら、後ろに居るパカダクラが『ふええ』と鳴いたくらいだが）
はー、ここが今日からオレの部屋かー！（畳の上を転がる。ゴロゴロ転がる。修学旅行生かなってくらいローリングする。そして）
……やっぱい草っていい匂いだなー（ほお、と安心しきったため息の後に、元の世界の香りを思い出したのか、再び、大きく息を吸って、懐かしい空気で肺を満たす）

（一通り懐かしい畳を堪能した所で、ガバっと起き上がり）あ、そーだ！パカおー！ぴょん太ー！お前っちはどこで寝るー？
（この部屋の同居人……人？？？たる、パカダクラ、そしてトビンガルーにそう語りかける）
右と左とど真ん中！どっちが良いー？

（ややあって、パカおも「ふええ」と鳴いてゆっくり部屋に足を踏み入れる。その後、洸汰の右脇に座した）
……おー、パカおは右の端っこで良いのかー？ぴょん太はー？
（トビンガルーは部屋の中を物色するようにぴょんぴょんと跳ね回る、が、洸汰には近づかない）

……あー、少し離れたとこのがいい感じー？おっけー。
とりあえずは、お前んちのお布団？も、買ってこないとなー（言いながら、ガリガリと『買いたいモノ』メモに「パカお、ぴょん太のベッド」と書き込んでいく）

(なんやかんやで後日。)
室内に【パカおハウス(一人用の赤テント)】と【ぴょん太キャッスル(一人用の青テント)】が設置された！

洸汰のごろ寝スペースは減った！

(入り口ドアにデカデカと、【コータ&パカお、せいよー中】と書かれた貼り紙が引っ付いている)

（部屋の入り口の張り紙に、こっそり「エマ」の名前が追加されている。……新しい同居人だろうか？）

(部屋の主は外出中のようだ。どこか潮の香りがする)