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もふもふハウス

【二階】ソフィーの部屋(解放中)

大きめのベッドに、畳めるテーブルと椅子。それが置いてある普通の部屋。
現在解放中。

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「国民たちよ、よくぞ集まってくれた。皆も知っての通り、また痛ましい事件が起きた。吸血鬼に人間が襲われ、吸われ、殺されたのだ」

彼は民衆に向けてとうとつと、扇動でもするかのように話を続けた。

「皆も辛かったであろう。契約を破り人間を襲う吸血鬼たちを、私たち人間の力ではどうすることもできぬ。しかし、我は吸血鬼を排斥することはできなかった。皆も知っての通り、そんなことをすれば、隣国に何をされるか分からぬのだ」

契約には、続きがある。
採血した血を提供する代わりに、人間を襲わないこと。そして、任意で「戦力」として戦争に参加してほしい、と。

無論、吸血鬼にも住む場所は必要だ。
そこが脅かされるとなれば、参加するのもやぶさかではない。

吸血鬼は1人で一軍に匹敵する。

排斥などしようものなら、周辺国との戦争になど勝てる見込みは無い。
確かに、彼のいうことは、正しい。
なら、私は何なのだ。どうしてこんなところに連れてこられたのだろう。

「しかし安心してほしい、愛する国民たちよ。我はついに、ついに! その元凶たる吸血鬼を捕縛することができた。それが、この”忌み子”なのだ!」

………勝手にもほどがある。
私は何も…!

抗議の声をあげようとすると、私の首に兵士の持つ槍が添えられた。銀製だ。

「我は決意した。こやつは易くは殺さぬ。したことを後悔させ、そのうえで死罪に処さねばならぬ」

民衆は湧き上がる。そうだそうだ、と。

「我は一年の間、この吸血鬼にあらゆる責め苦を課すことを許可した。それはこの場所で全てが行われる! 見たいものは見るがよい。処刑は一年後だ!」

好き勝手に演説した国王が退場し。
私の拘束が解けないことを確認した兵士たちも国王を護衛し帰っていく。
試しに吊られた手を捻ってみるけれど、びくともしない。
吸血鬼専用の枷だ。

広場に集まっていた民衆が詰め寄ってくる。

「よくも、よくも○○さんを」

人間の名前は、聞き取れなかった。
額に思い衝撃。痛い‥‥殴られたのだ。

その言葉と行動に続くように、次々と浴びせられる怨嗟の声。
頭、背中、腕、足。前後左右から拳や槌、棒で殴打される。
痛い。
吸血鬼は、回復力に特筆されるものがあるが、痛みは普通に感じるのだ。
殴られてできた痣が、次に殴られる前に回復し、消える。
痛い、痛い、痛い。

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