PandoraPartyProject

ギルドスレッド

スレッドの一部のみを抽出して表示しています。

もふもふハウス

【二階】ソフィーの部屋(解放中)

大きめのベッドに、畳めるテーブルと椅子。それが置いてある普通の部屋。
現在解放中。

→詳細検索
キーワード
キャラクターID
くるりと後ろを振り向くと、そこにいたのは。
私の友人の勇者。それに、数人の人間兵士と、吸血鬼の戦士。

やっほー、勇者。どうかしたの?

「……お前………」

なに?

「………俺は、信じてたんだ。お前を。………捕らえろ、連れていけ。」

私は何も言う間もなく、人間と吸血鬼の兵士たちに取り押さえられた。
手も足も動かせない。
いったい、どうして。

「……安らかに眠ってくれ」

勇者が、私が吸い尽くして干からびた遺体の目をそっと閉じる。
見回せば、領主の姿はどこにもない。

………まさか。

違う、私はそんなことはしてない。これは報酬で…!

「連行しろ、気をつけろよ。そいつ、強いから」

まって、勇者。私の話を!!
ゆうしゃ!!!


暴れながらそこまで言ったところで、首筋に思い衝撃。
意識が暗闇に沈んだ。


*****


裁判は、ただの形式的なものに過ぎなかった。
罪状は重大な契約違反。被害者の死。
私の声など、誰も聞いていなかった。

普通の吸血鬼であれば、申し開きもできたかもしれないけど。
私の耳と尻尾が、その邪魔をした。
忌み子は「悪」だ。

そんな一方的な裁判が終わって、私は牢に繋がれた。
死罪だ。おそらく私は、銀の杭を心臓に撃たれて処刑されるだろう。
早ければ、今にでも。

「出ろ」

牢の鍵が開けられ、近づいてきた吸血鬼に体の拘束を解かれる。
理不尽だ。あまりにも。
私は引きずられるようにして牢を出て‥‥連れてこられたのは、広場の中央。
窃盗などの軽い罪のものが、一定期間拘束され晒される「晒し場」だ。
その刑に処せられたものは顔を覚えられ、二度と店にも入れないという。

しかし、何故。私がここに連れてこられる意味が分からない。
それに、なぜ広場にここまでの人数が集まっているのか。

そんなことを考えている間に、私は晒し台‥…これは吸血鬼用に作ったものだろうか。
そこに繋がれた。両手を吊り下げる形で、つま先がギリギリ宙に浮いている。

向けられる視線。左右に立つ兵士たち。

集まった大勢の人垣が、にわかに開けた。その花道を進んでくるのは‥‥国王。
どうしてそんな大物が出てくるのか。
初老の彼は私の前、民衆に向けて立つと、話し始めた。

キャラクターを選択してください。


PAGETOPPAGEBOTTOM