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ギルドスレッド

武闘派無銘堂

【模擬戦】プティvsウォリア【RP】

※舞台は屋内模擬戦場。天井まではおおよそ3.5m、床は板張り、100m×100mの真四角な部屋。壊してもOK

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(____ざしゃ、ざしゃ、と足音を立てて異形の騎士は行く。彼が立つは無銘堂、屋内模擬戦場)

(彼の求めることは唯一つ。我に戦を、更なる血肉の饗宴と剣戟の歓待を)(彼が征く先に待つのは真なる友との出逢いか、魂魄果つる迄刃を交え合う宿敵との邂逅か。いざ姿を見せよ、混沌における我が叙事詩の始まりの好敵手)
仮想の己を一時的に顕現させる変則的な戦いだが、受けてくれて感謝する…さぁ、模擬とは言えど真剣勝負を始めようか…!
ようこそ、ウォリア君!
御足労に感謝するよ~♪

(部屋の中央で、小さな生き物が弾みながらしゃべる。手にした細剣は箸のようであり、一見して冗談の塊みたいな出で立ちだ。さらにはその小さな生き物は、これまた冗談みたいな話だが、どうやら真剣勝負に応えるつもりらしい)
こんななりだけど、遠慮はいらないからねっ!
(ふんすと鼻息荒く宣言し、プティはマントをはためかせて浮き上がる)

【パス】
過度に傷付け合うのは禁止たる模擬。だがオレも返そう、遠慮は無用だと。
さぁ、全力をぶつけ合うとしよう!

(東方の国に伝わる御伽噺に出てくる、椀を船にして鬼退治をした英雄を思い出しつつも、混沌ゆえに目の前にいる少女を一角の戦士と見定め構え___)

(四間離れ佇むは強者に向かう挑戦者としての心意気。いざ、いざ。己が巨剣を抜き放てば、その身をぼうっ、と荒れ狂う禍焔が包み___勝負の始まりを、告げる)

【パス】
おーらい!
そんじゃあ早速――いくよぉ!!
(仄かにプティの全身が魔術の輝きを帯びる。と、次の瞬間には弾かれた様に加速、ウォリアへと肉薄し、大上段に振りかぶったレイピアを振り下ろす)

【パス】
(早速小手調べとばかりに真正面から打ち掛かって来たプティのレイピアを、最低限の動きで身体を軽く屈めながら傾ける様に回避。ちょうど競争の時に合図を待つ時の様な、「用意」の構えになる)
(ぐ、ぐ、と空虚な鎧が力を込め、全身にそのエネルギーを余す事無く伝える。その内側で躍動する、彼には最早存在しない筈の筋肉さえイメージとして現出させて見せる)(これは自由なる攻勢の開始。そう、闘争本能を爆発させる____戦いの踊り)
(舞が終わるか否かの刹那、ばぁん、と板張りの床が凄まじい勢いで蹴られ、懐へ飛び込んできたプティへ、ウォリアの巨体による突進が襲い掛かる…!)

【パス】
意外に身軽だねえ……!
でも私だってっ!
(躱された剣戟の勢いのまま、くるりと空中で丸くなる。迫る巨体をマントで防ぎ、激突の一瞬前に鎧の凸部にレイピアを引っ掛けて――)
っひゃーーーー♪
大・迫・力ぅ!!
(突進の勢いと風圧を味方にして、羽毛が舞うかのようにふわりと躱して見せた)

【パス】
(ずしん、と床板を軋ませて力任せの突撃。混沌に来る前ならば、城門さえ瓦解させる事も容易なそれは、今となっても迫力は宛ら破城鎚の如し)
ほう、やるな…!小柄は伊達に非ずか…!
(金色の毛玉の如くなり、抵抗を殺しながら己の初手を柔の極みにて避す様は著しく彼の眼を引く。互いに小手調べは十分、とばかりに背中合わせの戦局となる)
パワーは小兵に収まらないってとこ、見せてあげるよっ!!
(直撃すれば一瞬で勝負がつく。だからと言って恐れればその時点で敗北だ)
(だから、プティは調子乗って、勝ち馬に乗って、恐れ知らずに剣を振る)
(針の様な剣を。くるりと回るがままに構え、レイピアを横薙ぎに振るう)

【パス】
____!!
(決定打とまでは行かずも、針剣を振るって襲い繰るプティの一撃が鎧の表面を擦り、傷を作る___人間で言えば引っ掛かれたくらいだが、それを彼に出来る者が何時振りの事であり)

傷をつけられるなど何時振りか…いいぞ、もっと見せてみるがいい!!!
(ノリにノッて最高潮、そんな様子のプティを面白がりながらも、恐れずに来る勇者の気勢を真っ向から大降りの攻撃で迎え撃っていく)

【パス】
喜んでもらえるのなら何よりさ!
ついでにこいつも受け取ってくれるかい?
(調子乗り、勝ち馬ライダーを自称するプティの、ノリに乗った二連撃)
(もはや調子ぶっこきすぎだろうと止まらないプティは、更に身をよじって通算三度目の一刀両断を放つ)

【パス】
まるで暴走機関車だな…だが、それでこそ戦う甲斐がある!!!
真正面から打ち破ってくれる!
(二度目までは回避するも、三度目までは流石に避けきれずに肩口にギリギリと音を立てて深めの傷が穿たれる)
(蝶のように~、を地で行く鮮やかさに、闘志が膨れ上がり)
流石にこれ以上の出し惜しみもアレだ…オレも少しは魅せんとな…「_______!!!」

(その瞬間、彼は自分の真名の一部を解き放つ。人間の声域では決して発音できず、また文字としても書き起こせぬ不可思議な響きの名乗りは、暴力的な衝撃波となって距離を離したプティに襲い掛かる!)

【パス】
っ!!
(咄嗟にマントで全身を覆う。突風に煽られるように後退り、聞き取れない声を聞く)

……イイねえ。心がざわつくよ。
今すぐ抱き締めてキルしたいくらいさ!
(千切れんばかりにはためくマントが防音効果をもたらしたのか、はたまた自力か、プティは心を劈く咆哮の前にすら心乱さず笑っていた)

【パス】
ほう、これも凌いで魅せるか…!
混沌肯定で力の落ちた事を嘆くべきかもしれんが____
(全盛期ならば、敵軍が伏して怯え、友軍は気勢を挙げ謳う竜の咆哮。それをも凌ぐ彼女に、どうしようもなく心が躍る)

やはり何時の日も我が暴威を退け立ち向かう勇者には驚かされる____切る、斬る、KILL。嗚呼、模擬ゆえに叶わぬとしても。それは望ましい限り…!

(ずしり、と踏み出せば床板が最早耐え切れずに踏み抜かれる…彼はさしてそれを恥じる事も無く、脚を抜き____いよいよ、戦いは佳境を迎える)

【パス】
私は混沌肯定のおかげでウォリア君とも戦えるくらい強くなれたのを喜ぶべきかな。
こんなふうに、さ!
(全身に絡まったマントをほどくのに手間取っていた、と思いきや、次の瞬間にはウォリアへ肉薄し、レイピアで斬り付けながらそのまま後ろへとすり抜けていく)

【パス】
ははは、違いない!オレだって嬉しいとも。
世界にはまだ見ぬ強者がいる、志豊かなる勇者達がいる!___オマエも、そうだといいが!
(またもやレイピアでなぞる様に切り付け___刻まれながらも、紙一重で抜けて行くのを今度は見逃さずに…虫を掃う様に、素早く大きな爪の付いた掌をプティめがけて振り下ろす!)

【パス】
そうなってみせるさ……っ!
(迫る攻撃に気付き、マントとレイピアを重ねて防御姿勢を取る。風船を殴り付けたかのようにわざと吹き飛ばされる事で衝撃を逃がすも、攻撃に転じられず、痺れた体でたたらを踏むように空中姿勢を正す)

【パス】
いいぞ、すごくいい!!!思わず気に入りそうなくらいには!!!
(叩いた手応えは薄いが、そのまま振り下ろした腕…ちょうど、最初のターンの様に競争の「用意」の様な姿勢になると、今度は静止しているプティに向かってタックルを見舞うべく再び床板を踏み砕きながら猛進してくる!!!)

【パス】
今度はかわせないね……それならっ!
(自分より高さだけでも七倍近い巨体が迫る。そのさなかで、回避を捨て、ただ真っ直ぐとレイピアを構えた)
(全身を砕かんばかりの衝撃)
(それこそが、黒く分厚い鎧を穿つ、肉を斬らせて骨を断つ一撃に変わる!)
(ガキィン!と先程とは異質な、破壊音がなる!)

____本当に、やるな…まさか此処まで穿って見せるとは…!(腹部の鎧甲が鋭いレイピアによって貫かれ、その痕からは彼にとって血に等しい炎の様な何らかの物質が噴出している)

(回避を捨てた勇姿に賛美を。だが、その代償に破壊の一撃を食らえば勝ち馬からは落ち___そして、彼はそれを見逃さぬ)

そろそろ、勝負がつきそうだな…!だが、オレにとっては此処からが本番だ!!!
――……へへっ。
剛なれば柔たれ。柔ならざるは剛たりえん。ってね。
軽くて柔いだけだと思うなよう!
(衝撃に打ちのめされ、ボロボロのヘロヘロになりながら、ニッと楽しげに笑ってみせた)

【パス】
______!
剛よく柔を征し、また柔よく剛を制す。____いいだろう…意地の張り合いといこう!
(______表情変わらず、表情を浮かべられぬ彼の心の中で、彼女の笑顔を見て去来したのはいかなる想いか。互いの全力で最早剣の時代は終わり、互いに肉体をぶつけ合う泥臭くも源流なる闘争が此処にはあった。そういう彼も、プティの剣戟で決して浅くはない傷を鎧に刻まれ続けてきたのだ____!)

【パス】
意地でも勝ぁーつ!
行くよッッ!!
(マントがパン!と空気を叩く。それは空気が爆ぜた音。プティが弾丸の様に撃ち出された音。無謀にも真正面からウォリアへ向かい、その小さな拳を突き出した)

【パス】
(最早拳など無粋。素晴らしきかな混沌。吹けば飛んでしまう様な目の前の戦士が、自分と大いに渡り合ってくれる!真っ向から、英雄の様に拳を向けてくるッ!!!)
負けてたまるか!
望むところだァッ!!!
(彼もまたマントを翻し、己の____プティからすればあまりに巨大な拳を振りかぶり、真っ向から迎え撃つ_____)

【パス】
(力の差は歴然)
(逆立ちしたって敵わない)
(だから――)

肉斬骨断。
その力、貸して貰うよ――ッ!!!

(迫る拳の、中指の中心、最も薄い装甲へ拳をぶち当てる)
(プティとウォリア、双方が放った渾身の力が、ただの一点にへと集約する――)
っあいたあ!!
(べしーん!と、模擬戦場の壁にプティが叩き付けられた。涙目で、全身打撲に苦しみながら、それでもふらふらと立ち上がる)

【パス】
(力の差は如実)
(成程、成程____)

捨て身で死中に活を見出す、か…

(拳を繰り出したままの状態で、静止している___)
(ぶつかり合い、双方が全力を出したその結果___果たして、それは)
______!!!
(中指の中心から衝撃が拡散し____右腕の焔の統制が弱まり____)

(ガララ、ガッシャン!!と右腕が丸ごと肩からもげて落ちる。同時に、傷口からはしゅうしゅうと音を立てて中に燻る焔が出血する様に漏れるだろう)
_____此処までだな。____流石に中身の消耗が激しい…
(がしゃ、と膝を付き、胡坐の様に座り込む)

…今一番贈られるべき言葉はこれか。____見事なり勇士よ!よくぞ我を討ち果たして見せた!!_____やるじゃないか、プティ エ ミニョン(初めてフルネームを呼び、兜の顎をぎぎぎ、と開けて歪な笑みを作って見せると_____首が、がくりと項垂れる)

【パス】
(勝てた、とは思えなかった。精々食い下がり、手こずらせる事が出来た程度だと。だから実感の無い『勝利』より、『認めてもらえた』という事実と言葉が嬉しかった)

……へへー。

(ふにゃりと笑う)
(よろつき、ろくに飛行も出来ない身体でウォリアへと近づき、その目の前でぺたりと座る)

ありがとう!
ウォリア君にほめられると、すっごく嬉しいよ…!

(贈られた言葉が自分の誇りだと言うかのように、ただただふにゃりと柔らかく笑った)

【パス】
(負けた、と思うのも大変だ。何せ自分は勝ちも負けも無い、蹂躙を繰り返してきたのだから。腕を振るえば兵が引き千切れ、ぶつかれば門が破砕され、咆哮すれば万軍が怯えて正気を失う。戦いに明け暮れ、孤独に何者とも触れ合わずに進み続けて、今、久方ぶりに得た敗北は___)
(どこか、レベル1に戻った事実を実感させる安らぎが去来していた。自分にこんなに目を輝かせて挑む戦士は何時振りだろうか。見事に回避し、鋭い一撃を次々と見舞う。実に見事であった)

(歪な笑みのまま、無言で目の前に座る勇士に微笑むと)

____それはよかった。……願わくば、また、また。刃を交えたいものだ。次は互いに強くなった時に。そしてそのさらに先でも。______……。
(戦いの際の荒れ狂う暴威の化身と同じとは思えぬ穏やかな言の葉を告げ、彼はまどろみ始めた)

【パス】
うん…!
また戦おう。
また今度。
そう……次も、その次も、そのまた次もあるんだ。
命懸けの勝負も良いけど、こういう勝負も良いよね…。
(にへらと笑う)

(また今度と、その再戦の契りは、あらゆる約束の束だ)
(その日まで死なない事、その日までに強くなる事、その日まで別れない事)
(その約束の束がどうにも愛おしくて、ほおが緩む……と同時に、気まで緩んだ)

ありゃ。

(ぽて、と、横倒しに倒れ、微睡むウォリアの顔を見上げながら、プティもまた睡魔に誘われていた)

【パス】
(肉体を失った空っぽの騎士の始まりの物語。新たなる叙事詩の序章は、此処に締め括られた)
(この先の未来がどうなるのかは______混沌のみぞ知るままに____)【終劇】

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