折角来てくれた者の事をよく知りたい、
或いは己が事も良く知って貰いたい。
その為の場を設けた。

雑談、挨拶等は食堂で構わんのだが、
初対面の相手が現れる度に長々と自分語りするのは面倒だろう。
纏めてで悪いが、気合いの入った自己紹介は此処で頼む。

新たに入った団員は話した奴の事を此処で調べると良いかも知れん。
何となくは人となりが分かるだろう。

まあ、そう言う事でな。
宜しく頼む。

我が名はオラボナ。オラボナ＝ヒールド＝テゴス。別読でラーン＝ヒールド＝テゴスだ。物語。神話世界とも怪奇空間とも思考可能な、酷い秩序からの『旅人』と説く。望むべき事柄は『神の創造』否『制作』だ。神とは本来、人類の孕んだ精神――感情――で在ると定義し、最も強烈な理――即ち、恐怖で存在する。故に好みは芸術活動！　贈物は『奇怪な手先』だ。造った彫像が必ず不気味と化し、極稀に動く。幻だがな！　現の場合も有るが！　ああ。戦闘云々が忘却の彼方。恐怖。神を成すならば如何なる所業でも為そう。闘争も恐怖に繋がる橋。皆、宜しく頼む。