折角来てくれた者の事をよく知りたい、
或いは己が事も良く知って貰いたい。
その為の場を設けた。

雑談、挨拶等は食堂で構わんのだが、
初対面の相手が現れる度に長々と自分語りするのは面倒だろう。
纏めてで悪いが、気合いの入った自己紹介は此処で頼む。

新たに入った団員は話した奴の事を此処で調べると良いかも知れん。
何となくは人となりが分かるだろう。

まあ、そう言う事でな。
宜しく頼む。

ヴィノ・ユーノクライン、ウォーカーだ。
元の世界では『龍』と呼ばれていたが、それも遠い昔の事だな。
見ての通り、外見は人間と然程変わらん。

隠居していたから職業らしい職には就いていない。
強いて言えば、訪れる者の無い書庫の司書長だな。
趣味は読書と本の蒐集、散策だ。
此方でも早速図書館の運営を始めた。
本に興味が有るもの或いは……静かな寝床を探しているものは訪れてみると良い、歓迎しよう。

戦闘は徒手格闘、懐刀での切り結び、魔術による遠距離戦が主だな。
基本距離を選ばずに戦えるが、この世界では果たして。

ギフトは『アポクリファの司書長』だ。
一日に最大三冊まで本を召喚する事が出来る。
何が出るかは召喚するまで解らん。
先日は「非常に前衛的な鰹節のレシピ百選」だったか。
暇を潰すにはお誂え向きだな。

今後とも宜しく頼む。