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秘密基地

1日目 おきゃくさま

気持ちよく晴れた日
いつも通り秘密基地に来ては
何をしようかと考える

低いテーブルの上にはお化粧品と持ってきた紅茶にお菓子
今日は自身の勉強にあてるのもいいかもしれない

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葡萄を足でなんて、いいのかしら。
でも、お酒を飲まない子どもでも楽しそう。
本当、いろいろなお祭りがあるのね?
(世界は広くて、いっぱいの素敵で溢れてる)
(それは村で『護られていた』頃には触れ得なかったもの)

(クッキーの瓶に、すすんで手を伸ばした)
(そうだ。今は望むなら、素敵をつかまえに行くことだってできる)

見たい、ですか?まだ踊れるかな。
じゃあ次の……星のいっとう明るい、新月の夜に。
(興味を示してもらえて照れつつも、ジェルの言葉に諾を返す)
(少し練習しなきゃ、と無邪気に笑んだ)

サティさんったら、そんな。
でも、ただの子どもだったわたしが村のみんなのために役に立てて。
きっとそれは、佳いことだったのだと思うの。

お化粧も、順番が大切なのね?
わぁ……。
(お母さんの化粧箱が思い出される)
(まだ早いわよと仕舞われてしまった魔法の箱が、今はこうして目の前で)
(子どもたちだけの『ないしょ』が、またひとつ)


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