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秘密基地

1日目 おきゃくさま

気持ちよく晴れた日
いつも通り秘密基地に来ては
何をしようかと考える

低いテーブルの上にはお化粧品と持ってきた紅茶にお菓子
今日は自身の勉強にあてるのもいいかもしれない

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うん、いろんなおまつりを見たよ。
大きな桶の中に敷き詰められた葡萄を踏んで、みんなでお酒を作るおまつり。
鬼灯のあかりを軒先にたくさん吊るして、おばけを追い払うおまつり……どれもすごく楽しかった!

(エステルのふるさとの『おまつり』の話に耳を傾ければ、興味深げに合間合間にうんうんと相槌を打って)

そうなんだ。巫女さま……ううん、ちがうな。神子さま。神の子、星の子。
エストは村の中で選ばれた、たいせつなお役目を持ってるんだね。

(『とくべつな存在』だと云うひとたちに、旅先で出会った事は何度かあった)
(彼らは崇められて大切にされては居たけれど、皆揃って孤独だった)
(彼女もまた、『そう』なのだろうか?)
(溢れ掛けた問いは、ジェルソミアが齎す『きれい』の魔法が視界に入ってきた事で、音になる事は無かった)

すごい、すごい!
ジェル、魔法使いみたい。
ね、どれからのせていけばいいの?お化粧って、順番があるんでしょう?

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