ギルドスレッド
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手記
……本当に、おかしな世界。
(緩く息を吐きながら、あまりに臆病で、あまりに正直な己の体に、思わず自嘲の声音が混じった。こんな私に、この世界は一体なにを求めているというのだろう)(なんて、そんなこと)
……。
いつまでもここにいたって、しょうがないし。……行かなきゃねえ。
(一度大きく伸びをして、立ち上がった。朝の眩しさには参ってしまうけれど、太陽が中天へと至る前に、早いところローレットでの用を済ませて今日は帰ろう。どうにも体調が思わしくないの、そう伝えれば、アンナはきっと必要なことを私へ教えてくれるだろう)
(緩く息を吐きながら、あまりに臆病で、あまりに正直な己の体に、思わず自嘲の声音が混じった。こんな私に、この世界は一体なにを求めているというのだろう)(なんて、そんなこと)
……。
いつまでもここにいたって、しょうがないし。……行かなきゃねえ。
(一度大きく伸びをして、立ち上がった。朝の眩しさには参ってしまうけれど、太陽が中天へと至る前に、早いところローレットでの用を済ませて今日は帰ろう。どうにも体調が思わしくないの、そう伝えれば、アンナはきっと必要なことを私へ教えてくれるだろう)
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下宿先で朝食をもらい、数少ない私物を手に外へと出た。
今のところのは私は無職で、やるべきこともなにもない。
強いて言えば、この世界についての最低限の知識を得るために、ギルド・ローレットへと足を運ぶことが日課だった。
そうして知ったことは数多いが、正直『特異運命座標』が一体どういう存在であるのか、いまだによくわからない。実感もなかった。
――溜息を堪えて、小さく苦く笑った。
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