ギルドスレッド
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手記
考えても、仕方のないことかしら。あとでローレットで相談してみるか……でも、別に困るようなことじゃないものねえ。……香水いらずで、得かしら。損かしら。(そんなふうに他愛なくひとりごちながら、途中の広場で一休みを挟む。下宿先とローレットはそう近いわけではないけれど、一息に歩いていけないほどの距離でもない。ただ、今日はなんとなく、)――……、(瞼が重い。思いのほか、溜息が深くなった)
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下宿先で朝食をもらい、数少ない私物を手に外へと出た。
今のところのは私は無職で、やるべきこともなにもない。
強いて言えば、この世界についての最低限の知識を得るために、ギルド・ローレットへと足を運ぶことが日課だった。
そうして知ったことは数多いが、正直『特異運命座標』が一体どういう存在であるのか、いまだによくわからない。実感もなかった。
――溜息を堪えて、小さく苦く笑った。
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