ギルドスレッド
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手記
……こんなの、(記された文字は、当然ながら、見たこともない異世界の文字だ。それはわかる。そして同時に、その見慣れぬ文字が“遙か遠い空の冒険譚”を意味していることも、読み取れてしまった。こんなことは、)――意味がわからないわ。……とんでもないことね。ああ、もう、ほんとうに。
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下宿先で朝食をもらい、数少ない私物を手に外へと出た。
今のところのは私は無職で、やるべきこともなにもない。
強いて言えば、この世界についての最低限の知識を得るために、ギルド・ローレットへと足を運ぶことが日課だった。
そうして知ったことは数多いが、正直『特異運命座標』が一体どういう存在であるのか、いまだによくわからない。実感もなかった。
――溜息を堪えて、小さく苦く笑った。
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