その部屋は女王の執務室から近い位置にある。

客人を招き入れるための部屋。

壁には絵画が並び、棚には珍しい陶器のカップや調度品が置かれていた。
部屋の中央には大きなテーブル。それを囲むようにゆったりとした黒革のソファー。
毛の長い絨毯は、まるでクッションのように柔らかな感触を足裏に伝える事だろう。
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初詣の相談場所よ。
お誘いした方以外の書き込みはご遠慮願うわね。

治るわ。
音感を鍛えればいいのよ。

音感を…鍛える…

そう。
基準となる音を覚えて、それに合わせて音が出せるようになればいいのだわ。

うぅん…でも…人前で歌うことなんて…

我(わたし)しか居ないわよ？

子守唄ではなく…読み聞かせは…ダメですか…？
絵本…とか…

ほう。読み聞かせ？
興味があるわね。

………やっぱり…なしで…
な、なにも…なくても…ね、寝られ…ますよね……？

えー。
眠れなーい。
このままだと睡眠不足で依頼に行くことになっちゃうなー。

うっ……で、でも…私が…居ない時の…夜は……？

眠れなくて、不注意でしんぢゃうかもー？

だ、ダメ…ですよ…！

ダメなの？

そんな…簡単に…死んじゃうなんて……

じゃぁゆみがいないとダメねー？

う、うぅん……

すきやり。
ゆみをもふもふするー。

わっ……き、急に…！

むふー。
ゆみがむつかしい顔するからなのだわー。

そ、そんな…顔でしたか…？

してたしてた。
してたから、ゆみをむにむにする。

むにむには…ダメです…
そんなことを…したら…私がレジーナさんを…うりうり…します…

むむ。
ゆみの脅しにはくっしないのだわ？

むぅ……それは…困りました…

ふふふ。
大いに困るといいのだわ。
そして枕になるといいのだわ。

そうやって…すぐ…枕にしようと…します…
めっ…ですよ…

なんでよー。

私は…枕じゃ…ないからですよ…？

むぅ。
じゃぁなにならいいー？

………お、おとも……だ……ち……(どんどんと声は小さくなりながら)

そんな当たり前の事。
ゆみと我(わたし)は友達に決まってるじゃない。

は、はい……！ありがとう…ございます…

礼を言われることではないと思うのだけれども。

いえ…それでも…

ふむ。
ならその心受け取っておきましょう。
そして、我(わたし)をもっと甘やかすだわ。

レジーナさんのことは…十二分に…甘やかして…いるつもり…ですが…ふふっ…

もっと甘やかすのだわ。
具体的には三時のおやつはケーキが食べたい！

たまになら…いいですけれど……毎日は…ちょっと…

ダメなのー？

そうですね…毎日は…ダメですよ…

むむむむ。
どーしてよー。

そうですね……毎日ですと…特別感が薄れて…お祝いの時が…少し…寂しくなります…
あとは……カロリー………

特別感が、なくなる。
それは困るわね…。

まぁカロリーについてはそんなに気にしたことないけど。

…………(むっ)
これからは…カロリー控えめの…無糖クッキーです…

えぇっ！？
なんでよ！？

カロリーは…気にするべきです…
あとからでは…遅いのです……カロリーを…気にしたことなくて……そんなの…ダメです……

そ、そうなの？
でも……カロリーあった方が食事は美味しいものじゃない……？

そうですけど…とりすぎは…ダメです…！ダメです……！

むぅ。
ゆみがいつにも増して厳しい。

とにかく…カロリーは…調整です…！いいですか…？