その部屋は女王の執務室から近い位置にある。

客人を招き入れるための部屋。

壁には絵画が並び、棚には珍しい陶器のカップや調度品が置かれていた。
部屋の中央には大きなテーブル。それを囲むようにゆったりとした黒革のソファー。
毛の長い絨毯は、まるでクッションのように柔らかな感触を足裏に伝える事だろう。

まぁ、カードの世界て割とそんなものよ。同じ名前でもレア度の違いで全く違う能力になるし。(紫色に輝く円冠を出して)

さて。我(わたし)の帰るべき世界てどこなのか……ちょっと疑問ね。少なくとも、地球は、我(わたし)の故郷とは感じないわね。寧ろ、ここの方が居心地がいいくらいよ。

むー。
何だかディアブラスの手の上で転がされてる気がするのだわ。(頬を隠しながら、少しむくれたような顔をして)
何か、する話だったか忘れたけど。もう、してくれる話でいいと思うのだわ。だって我(わたし)がこーなってるのにディアブラスが何もないなんてずるい！

へぇ。
お魚の骨で？
ふむふむ。それってすぐできるの？