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ギルドスレッド

劍爛舞刀~華麗なる闘技の園~

【RP】とある喫茶店にて

全身武器庫の少女と
武者少女が出会う時

なにか、起こる……かもしれない。

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(時は午後三時前。
 鉄帝のメインストリート沿いにある小洒落た喫茶店の中で、大胆に足を組みながらシュークリームを食しているねこの姿があった。
 仙狸厄狩 汰磨羈――ラド・バウ帰りで腹が減った、大の甘党な化け猫である。)
 
 ふーむ……うむ、うん。
 ――ふむ、75点かな。鉄帝の店にしては中々やるじゃないか。
(もっしゅもっしゅと、シュークリームを頂いていた汰磨羈は、うんうんと頷きながら、ねこミシュランと書かれた手帳にちょこちょこと書き記していく……)
 ……む?
(やたらと目立つ、且つ聞き慣れた類の音を耳にして。耳をぴるっと動かしてから、音がした方に顔を向ける)
 おや、レジーナじゃないか。お久しぶり。御主もここで休憩タイムか?
(その相手が顔見知りと分かれば、気さくに声を掛けながら手を振ってみせる)
? あら。たまき、奇遇ね。それとも必然かしら? 闘技大会があったばかりだものね。
ええ、そんなところよ。
(そう言いながら席によって)
折角だし、ご一緒しても?
 ラド・バウ後は腹が減る。ならば、こういう所で出会う事になるのは半ば必然というもの。
(うんうんと軽く頷いてみせて)
 ああ、対面が丁度空いているからな。是非とも。
(レジーナの申し出に同意すると、すっ、と対面の席を指し示す)
ではお言葉に甘えて。
(自身が佩いていた剣を後ろに控えさせていた執事風の男に渡し、対面の席につく)
たまきは、ここは前から?
(メニュー表を執事風の男に頼ませながら)
 いや。最近になって、ここの噂を聞いてな。訪れたのは今日が初めてだよ。
(剣を渡す様子を眺めつつ、そう答えて)
 にしても、珍しいな。御主が、このような形で刀剣類を持ち歩くとは。
そう?
鉄帝の街中を歩くときはいつもこうしているのよ。
弱者蔑視が強い国だから、身なりにもそれなりに気を使うと言うか・・・・・・。
具体的にはただのお嬢様とは見られないようにしてるの。
 ああ、示威目的の出で立ちか。
 確かに。戦闘とは無縁なお嬢様に見える姿だと、変な絡みを受けそうではあるな。
 強く見えすぎると、それはそれで厄介な手合いに絡まれそうなイメージもあるが。
(軽く頷いてから、執事に渡された刀剣類をしげしげと眺め)
 ……にしても、よくぞここまで集めたものだ。御主のことだ、どれもこれも業物では?
(そして、興味津々といった面持ちで問いかける。あからさまに目を輝かせながら)
そういう時はすっとぼけた反応をしておけばいいのよ。
どこぞの剣客でもあるまいし、いきなり鯉口を切る奴は早々いないわ。……たぶん。

ふふふ。流石にあまり良いものを身に付けてると、悪いことを考える輩が出るから名のあるものではないけれど……。
……でもまぁ……其なりに血は吸って来てる。
ええ、「斬れる(良い)」子ばかりよ。
 どこぞの……ああ。
(頭の中で即座にある顔が浮かび、一つ頷く)
 まぁ、彼の者も斬る相手は幾らか選ぶだろうが。鯉口が緩そうだという点には同意だな。

 名は無くとも業物、か。
 その手の物は、血と想念を只管に吸い上げた結果、"本物"と化すケースもある。
 御主ほどの者が扱い続けるのならば、いずれはそうなるかもしれぬな。
(にぃ、と口角に笑みを浮かべてから、幾らか残っていた紅茶をぐいっと飲み干す)
 ふむ。茶話に茶無しは恰好が付かぬ。私もおかわりを頼むとするか。
それは魔剣の類というものよ。
まぁ……魔性の業というのも業物にかわりはないけれども。
(チラリと使い魔に視線を飛ばし、店員を呼ばせる)
そう言えば、我(わたし)まだたのんでなかったわね。
同じものをお願いしましょうか。
 天鍵の女王に魔剣、中々に似合う組み合わせだとは思うが。
 いや、それだけでは満足できぬか?
(手に取ったメニューをぱかりと開きつつ、小首を傾げてみせ)
 同じものか。なら、カスタードのシュークリームとレモンフレーバーティーのセットといこう。
 先程に食してみたのだが、中々にイケるぞ。
(そう告げてから、店員を手招きで呼び寄せる)
我(わたし)が使い手では、残念ながらこの子たちは真性にはなれないでしょうから。
我(わたし)は持ち主(オーナー)ではあっても使い手(マスター)ではないから。

それは美味しそうね。
是非と、我(わたし)も頂こうかしら。
よろしくて?
(来た店員に対し注文を告げて返して)

でも……実のところ我(わたし)、魔剣でなくてもいいの。
職人が丹精込めて造った一振、そこから人から人へ渡りながら、少しずつ年月を、経験を込められていくその過程こそを美しいと感じるの。
その点で言えば、どの子も間違いなく「美しい」。
 ああ。御主自身の特性がそうであるなら、変化せぬのも道理か。
 それもまた、利のある特性ではあるが。
(納得した旨を示しながら注文を終えると、改めて向き直り)

 根っからの蒐集家……いや、好事家という方が正しそうか。
 その過程に趣を感じる御主にとって、この国はさぞかし"見応え"のある所だろうな?
(そう告げながら、ちらっと他の客の方へ目をやる。
 流石は鉄帝と言うべきか。視線を少々横にずらすだけで、様々な武器が目に入ってくる)
……ええ。
おおよそは大衆に紛れるようなものばかりだけれども……中には輝くものもあるものだわ。
例えば……
(視線を滑らせて)
そうね……外で待ち合わせかしらね。
太剣を背負った男の傍に、細身の人がいると思うのだけれども。地球でいうところの着物を着た人ね。
(その人自体は細身と言うより痩身、栄養が足りてないようにも見える。しかし、その腰に吊り下げている刀を指して)
あの人が持つ、あの刀はいいわね。
是非とも刃を見てみたいわ。
 ほぉぅ、あの刀か。
(レジーナが見つけた者の姿を視界に捉えると、その腰帯に差された刀を凝視して)
 中々に良い拵だな。何より鍔が良い。
 まぁ、鍔が良いからといって、刃も良いとは限らぬが。その逆……鍔に拘らぬものが名刀であった試しは無い。
(そう告げてから、自分の腰に差している刀の鍔を、指先で軽く叩いて見せる。
 透かし彫りを入れた銀色の鍔――芸術品めいた様相のそれは、刀が持つ意味の一端を示していた)
 ふむ……私も気になってきたな。いやはや、アレの刃は一体どうなっているのやら。
 美しい刃文であるのならば、眼福ものなのだが。
拵えには一家言ある感じね。
そういう汝(あなた)の刀は……
さて、どこの名工の作品かしら?
 私の刀か。
(問われれば、鞘に納めたままの状態で腰帯から抜き、テーブルの上に置いてみせ)
 生憎、どこの刀派が鍛えたものかは分からぬのだよな。
 調べてはみたのだが……鋒、地鉄の肌、刃文、他諸々が合致するものを見つけることが出来なかった。
 もしかすると、どこぞの旅人が一代限りで終わらせたものかもしれぬが。
(鯉口を切り、少しだけ抜いて刃を見せてみる。その刃は、何とも形容しがたい妖しい輝きを見せ……)
 如何せん、この手の魔刀は"曰く付き"である事が多い。案外、出所を意図的に隠蔽していた可能性もあるな。
ほう。
由緒不明・・・・・・それほどのものならますます気になるわね。
興味深い。
どこで手に入れたものなの?
 片方は、友人との取引で手に入れたもので、もう片方は闇市で入手したものだな。
 まぁ、その友人が入手したルートも、十中八九で闇市なのだろうが。
(ここで、注文の品が来たので一度間を置き。
 店員に礼を告げると、ティーカップを手に取って紅茶の香りを軽く堪能し)
 いやはや、あそこは本当に何でも出てくるな。
 ゴミばかりかと思いきや、時にはこんな代物が出てきたりする。
 まるで、流通の特異点だ。
(そこまで告げると、くいっと紅茶を一口飲む。――中々に美味い)
大概はガラクタ掴まされるけれどね。
真贋を見極めるのは苦労するのだわ。
我(わたし)、闇市で信用できるの宝石だけだと思ってるのだわ。
(闇市で出たものは鑑定して価値と性能を見極める人)

さて……
(こちらは、シュークリームを見つめて)
不思議ね。鉄帝でシュークリーム……。
 うむ、そうだな。
 何だかんだで鑑定のプロでは無いから、見定める時は毎回、苦労を強いられるよ。
 御主の言うように、宝石のようなものは信用できるのだが。
 それ以外では……うむ。まぁ、アレとかな。
(言葉を軽く濁しつつ、視線がちょっとだけ宙を彷徨う。敢えてパンツとは明言しない。うむ)

 やはり、そこで不思議さを感じるか。
(シュークリーム in 鉄帝。似合わなさランキングで上位を狙えるのは間違いない)
 まぁ、パルスみたいなアイドルもいるからな。大方、その辺の流れで出来たかもしれんぞ?
神様名乗ってた頃は権能でどうにかできたのだけれどね。鑑定くらい。
少なくとも北欧の小人に騙されない程度には目利きはできた……とは自負してるのだわ。

……あれは例外というか。
謎ね。

そう言えばアイドルいたわねここにも。
……アイドルで強いとか、どこの戦女神よって話だけれども。
 ほおぅ。こちらが知っている範囲での『北欧の小人』と大体同じだとすると……相当だな、御主。
 今は混沌肯定のせいで不完全とはいえ、その頃の腕の一端くらいはあるのかな?
 もしそうなら、折を見て闇市巡りに誘いたいところだ。

 アレはもう謎オブ謎、なるほど此の世界は混沌だなと納得せざるを得ない代物だよな……。
(紅茶すすりーの目が遠くを眺めーの)

 強くなければアイドル足り得ない。まぁ、この国らしくはあるよな。
 さて。
(そこまで告げてから、徐にシュークリームを掴み――)
(シュークリームに齧り付く。実に美味し。耳がぴこぴこするくらいに)
我が権能は戦に必要ならなんでも揃えられるものだったからねぇ。
何より商人からの買い付けは直接見てたこともあるし、その時に鑑定の権能がなければ変なものにお金を使いかねなかったからねぇ。
そして、正しく武具の性能を見極めることは戦において戦術の幅を広めるのだわ。

今は・・・・・・わからないわね。流石に権能に頼ったものは殆ど失われてしまったし。

アイドルにすら強さを求めるこの国の在り方も一貫としてるわよね。
ふふ。シュークリームおいしそうね。
 確かに、適切な武具の選択は重要だな。
 見誤ると、色々と不具合・不都合が生じて命に関わる事もあるし。
 
 しかし、ふむ。そこまで有用な権能だったとは……この世界だと使えないというのが実に惜しい。
 ただまぁ、それでも数多の武具を見てきた経験自体は残っているのだろう?
 なら、その経験を基にして鑑定の技を磨き直せば大丈夫だろうさ。

 良くも悪くも頑固一徹、といった所か。
 武に偏った国にはありがちな傾向ではあるが、うむ。
 その頑固さは、このシュークリームにも生かされている気がする。端々から拘りを感じて……うむ、美味いぞ。
 御主も早く食すといい。
(とか言いつつ、美味そうにもしゅもしゅと食べるねこである)
うーん、我(わたし)のそれはここでいうところの魔法に近いのよ。
その物品に紐付られたもの限定だとは言え、あらゆる知識を工程を一切無視して手に入れられる一種のズルだからね。
まぁ、そういうズルを可能にする権能を取り合うのが我が世界だったのだけれども。

だから経験と言える経験の蓄積が、ないのだわ。

あぁでも疑似的な権能の付与はカードと言う形で今後作れるか試すつもりではあるけれども。

では、我(わたし)も・・・・・・
あむ
(瞬間言葉をなくす。この多幸感まさしく美味)
鉄帝にしては、やるじゃない(それだけ、言葉を絞り出す)
 ふーむ。例えるのならば、味覚を失った美食家に等しい状態とでもいうべきなのだろうか。
 確かに、それだとほぼゼロからの再スタートとなってしまうな。

 ……ほう、カードによる付与か(目がキラン
 その手の物は、私も興味があるな。もし試作品が出来たら、是非とも教えてほしい。

 ふふふ。シュークリームマスターである私が気に入る程だからな。
 後で、お持ち帰り用の品を買い込んでおかねば。
(うんうんと頷きながら、二つ目のシュークリームをもっしゅもっしゅと食べる)
味覚を失った美食家……言い得て妙ね。

ええ。
アストラークゲッシュをこの世界でも再現できないか、友人にも協力してもらって研究しているの。
興味があるなら……そうね。
テスターになってくれないかしら?

シュークリームマスターだったの?
てっきり和菓子を嗜むのかと思ったのだけれども。
(そう言いつつ、口に運んでは頬を綻ばせ)
とは言え、例えそうだとしてもこれを前にしたらその嗜好を覆すかもしれないけれどね?
 そのカードはさしずめ、失った味覚を補うための一時的なインプラントのようなものか。
 ふむ……以前の世界で様々な魔術を蒐集していた身としては、非常に気になる代物だな。
 テスターが必要だというのならば、是非とも協力させて貰うぞ。

 人化の術を得た当初は、東方の菓子を好む身ではあったのだがな。
 ある日、西洋の地でシュークリームを口にした瞬間……こう、ビビっと来たのだよ。凄いのが。
(美味いシュークリームを食してご満悦な表情を見せながら、そう答えて)
 うむ。このシュークリームは、あの時の物に負けず劣らずで素晴らしい。
魔法のコレクターだったの?
なら、猶更興味深いと思うのだわ。
ふふ。


へぇ、そのシュークリームも気になるところね。
これに負けないっていうと、結構じゃない。
 うむ。必要に駆られて行っていた事ではあるがな。
 宇宙に蔓延る数多の災厄を滅するという目的の為に――まぁ、それでも足りない位に危険な代物がいたりもしたが。

 後で調べてみたら、何やら賞を取ったというものだったらしい。
 道理で、と思ったよ。
 三千年近く前に存在していた店だったので、同じものはもう食えぬが……。
(少し、遠くを見るような目で)
宇宙に蔓延る……?
スケールが大きい話ね。
もしかして汝(あなた)の世界では宇宙は最早到達すべきフロンティアではなく、人の支配領域の一つになっているのかしら?

……三千年。
タイムトラベラー?
 ぬ。そういえば、私の身の上を語ったことは無かったな。
 私の世界では魔導技術が極度に発達していてな。人類の生活領域は、複数の銀河に及んでいたよ。
 私は、その複数の銀河を収める政府に属する特殊部隊で活動していた――という風に理解して貰えれば幸いだ。
(一息つく為に、紅茶を一口だけ啜って)
 ん、や。私は古代から生きる妖怪の類でな。実年齢は確か……五千を超えていたはずだ。
 んむ、正確には覚えていないが。
ははぁ、本当にスケールが大きい。
規模が大きすぎてイメージはしにくいけれども……連邦政府の連邦警察か軍に類するものかしら?
それだけ広いと事件の発生件数も多そうね?

五千……一つの文明が生まれて消えるのに十分な年月ね。
となると、体感時間的には相当今の時間が短く感じそう。
 んむ、概ねそんな認識で問題ない。最終的には、軍事方面での権限も有する警察とでも言うべき代物と化していたが。

 まぁ、それだけ広いと、当然ながら人材も豊富だからな。地道に雇用とか組織構造の改変とかを繰り返してやりくりしていたよ。
 後、管理を担う神性存在もあちこちにいたんで、なんとか回っていたってとこ。

 確かに、短さを感じる時はある。
 ただ――御覧の通りの猫なのでね。何かと気ままに生きているから、その点を気にした事はあまり無いな。
まどうがあるなら、神性……この場合神、のことよね? 信仰対象の? も、顕在化してるのね。
警察が最終的に武装するのは独裁国家の特徴だけれども……どちらかというとSATていう感じかしら?
対テロ特殊任務部隊。
結構凶悪犯罪が多かったのね……。

時々、狸と言われるわよね……?
(クスリと、冗談目かして)
 顕在化というか、はなっから"そういう系統の存在"として君臨していたという方が正しいな。

 私が居た組織は、その手の特殊任務部隊に近くはある。ただ、対応する範囲は実際の警察や軍よりも更に広いぞ。
 如何せん、惑星サイズの害獣や災害の相手もしていたからな。
 まぁ、職務の内容を一言でいうと『あらゆる災厄に対する対応』といった所だ。

 狸(リ)なら合ってるが、狸(タヌキ)は間違っているぞ、うん。(軽く遠い目をしてしまう)
 元々、狸(リ)とはヤマネコを差す漢字だからな。
そういう系統の存在……概念ではなく種族、ひとつの生命体の在り方の一つということかしら?

……警察予備隊が編制されるようなあらましねぇ。となると、部署としては宇宙災害対処課みたいな感じかしらね?
何でも屋みたいな部署ね。忙しそう……。

ヤマネコ。我(わたし)、それを初めて知ったのよねぇ。興味深い。
 そういう事になるな。ベタな言い方をすると『神族』という事になる。
 ……中には、生命というカテゴリに収めていいのだろうかっていう代物もいるが。

 実際、何でも屋に近い代物だったな。
 通常の犯罪等は管轄外なので手を出さないが、何らかの理由で『災厄指定』が為されると途端に引っ張りだこになる。
 暇な時は結構暇だが、忙しい時は物凄く忙しい。まぁ、そんなとこだよ。

 ふむ。なら、もう少し突っ込んだ話をすると。
 狸という字にタヌキが当てはめられた理由は、ずばり『漢字が伝わった先の国に、ヤマネコに該当する生き物がいなかったから』だ。
 故に、なんか近そうなタヌキが当てはめられた、と。
 
神族・・・・・・生まれながらにしての超越者。
大概は概念や自然、事象を司り、その分野における優位性を保持していたり、管理運営をしてたり・・・・・・。
我(わたし)の世界でも神はいたけれども、それは【権能を有した個人】の事を指していたわねぇ。

要すれば、手に負えなくなったものを引き受ける掃除屋ってところかしらね?
各自治体や組織の中で責任を請け負い難い事象が発生、悪化した時の尻拭い、最後の砦。
だから現場は常に過酷で手に負えない状況までひっ迫したものばかり・・・・・・
どこぞの救難隊をイメージしちゃうわねぇ。

結構適当なのね、その当てはめの経緯・・・・・・。
 その話を聞くに、そちらの世界では"意思を持った超自然災害"の様な存在はいなさそうだな。
 ふーむ。やはり、世界が違えば神の定義が変わるのも当然か。
 いやはや、なかなかどうして面白い。

 端的に言うとそういう事になるな。
 救難隊というのも間違ってない。時折に、救う規模が惑星サイズになるくらいで。

 まぁ、伝来してきたものがなぁなぁで変化するのはよくある話さ。
 料理なんかと一緒でな。
(ふと、思い出したように紅茶をすすり)
全ての事象は調律された秩序の中で保たれてるからね。
定められた自然の中での猛威はあるけれども、それもまた自然法則に織り込まれた秩序の一端だし。
・・・・・・とは言え、それから外れるものも勿論あるのだわ。
それがアストラークゲッシュ、権能を奪い合う神々の戦争。
その中において、戦争の理に従わず無法に振る舞う神を魔王と呼ぶわ。
意志持つ超自然災害を敢えて当てはめるならそれが該当するかしらね?

ふぅむ。
料理と一緒ねぇ。
 神々の戦争……なるほどな。
 何だかんだで、戦争とは定められた理の中で行われるものだ。見える理、見えぬ理、そのどちらでも。
 そのどちらにも従わず、傍若無人に振舞う存在がいるのならば――それは確かに、『災害』と呼ぶに相応しい代物だろう。

 んむ。
 生活に対して関わりが深いものであればあるほど、その場のあれこれで変容するものだからな。
 言葉然り、料理然り。
まぁ……『魔王』をとやかく言える義理は無いのだけれどね。我(わたし)には。

確かにそうかもしれないわね。
バベルの影響か、そういった民衆の言葉の変化に疎い気もするけれども、実は意味は同じでも言い回しとかが変わってるのかもしれないわね。昨今でも。
 ふむ? その様子からするに、何かしらあったようだが……流石に聞かぬが花かな?

 ついつい、崩れないバベルに頼ってつらつらと話してしまっているが。
 今度、実際に話されている言語そのものに注意してみるのも面白そうだな。意外な発見があるかもしれん。
いいえ、そんな大したことではないわ。
所謂若気のいたりよ。

言葉を理解しなくても意味を理解できるというのは、もしかして文化の衰退を招くのではないかしら……?
ふと思ったのだけれどもね?
 若気の至り……ほほう、もしや"はねっ返り"な事でもかましたのかな?(ふふり、と悪戯ねこな笑みを浮かべ)

 あー……その点に関しては考えた事が無かったな。
 まぁ、利便性というのは時として何かしらの脆弱化などを招く事もあるから、そういう可能性は無いと否定しきる事は出来ぬか。
ま、まぁそんな感じよ。
我ながら若かったわね。いえ、まぁ今の主観で言えば若くはないけれども。

便利な事は良い事だけれどもね。
余裕が出来れば、機会が増えれば、コミュニケーションが楽になれば、
そこから新たな発見もあるし、無用な摩擦も起きないでしょう。
芸術や娯楽も発展するしね。

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