邸の門戸は開かれ、玄関に入るとそこには名簿とペンが置かれている。

“未来の英雄達よ！記念すべき一歩をここに残していくとよい！”
――偉大なる幻想の貴族、エンヤス・ドゥルダーカ

●帳面に名前を書くとオリエンテーション参加となります。
●出身・備考欄も設けてあります（白紙可）。
簡単な自己紹介を書くとエンヤス公は喜びます。
●集められたサインは貴族的慣習に則り適正に使用されます。
（エンヤスが貴族の会合で旅人と仲良しアピールする為に使ったりします）

特に怪しい契約書が隠れていたりはしないので、気軽にサインをどうぞ。

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書き込みの例：
「ジョン・ドゥ……異世界、アメリカ出身。何でも屋、と」

……。
（あからさまに胡散臭い雰囲気が漂い、歩む足を門戸から避けるようにした、筈だった。気付けば足を運んでいた。中にはえらくテンションの高い、でっぷりとした腹を衣服に押し込んだ貴族。……貴族？）
（「居たか？　こんなの。」）
（念の為、書き記すための紙を隅から隅まで確認しておく。どうあれ問題無く、相手が貴族なら、名を売るのも悪くは無い、と筆を走らせた）

『ロアン・カーディナー　/　出身ｘｘｘ（スラムのようだ）　/　冒険者：ギルド『ローレット』所属』

ンなもんか？
ま、あンま目立ち過ぎるなよ、貴族サン。