邸の小ささを反映した、こじんまりとした談話室がある。
長椅子と椅子が数点、中央のテーブルには手作りと思しき焼き菓子。
寒さに備え、暖炉には火が赤々と燃えている。
主がこの部屋にいるのは、実のところ薪を節約するため。
テーブルも水瓶の代わりに茶器とポットが置いてある。
頼めば使用人が茶を淹れてくれるだろう。

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それと、ギルドで能力を査定して貰ってファーマシストになったようだ。
趣味と実益を兼ねた薬草栽培と昔齧った錬金術が役に立ったようだな……錬金術は金にはならなかったがな、これからだ、うむ。
依頼を受ける貴族領主、この方向性を売りにだな！始まったギルドの依頼で我の有用さをアッピールし国王の覚えめでたく再び酒池肉林。そんな夢を目指して余ことエンヤスの戦いが今始まる。

……と思ったが、どうも依頼という奴はイレギュラーズに大人気らしくてな。１８人待ちです、と受付嬢に言われたよ。
くじ引きで当たればよいのだが。