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魔王神殿ズィンゲンレーゲル

レイン・ラディアの部屋

(一言でいうならば異質。
 豪奢な王座、神殿とはかけ離れた部屋。
 鳥かごが存在するが、鳥は存在せず
 とこにも通じない電話が1つ。
 机の上には、日記と万年筆。チョコレートが置いてある。
 ベッドにぽつんと古びたドラゴンのぬいぐるみがある
 ドラゴンにしては、その羽根は蝶のようだが…
 出入り口には、歯車とそれを回す取っ手。
 これを回すことで、ベッドに檻を下ろす仕組みとなっている。

 ―ーつまりここは、牢屋であった。)

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あっ。
(耳と尻尾が無くなったのを見てちょっとだけしゅんとする)

何を埋められていたか、か
レインのこの華奢な身体に入るとすれば……
(両手でにぎにぎしていた所で、片手だけ外してレインの胸元に触れる。心臓の鼓動は……?)

セレステも愛しているよ?
だが、そうじゃないのさ。私にとって特別な感情は本当に特別なんだ。
君だけを愛すると決めた時点で、私は君の吐息すら愛してる。髪の毛先も、肌の温もりも、全部愛してるんだよ。
何があったかと問われても……君の今の姿をこの体勢で見つめていると、流石の私もどうにかなりそうなんだよ。
(ーー知っているだろうか、ヤンデレという言葉を…!!)

……君と過ごしているとどんどん深みに嵌っている気がするよ、これが君の言っていた虜というものだろうか。
何にしても、もう少しだけこのまま君に愛を一滴残さず注ぎ込んでおきたいかな。
(とんでもない思念が聞こえた気がしたが気のせいかな!?)

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