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魔王神殿ズィンゲンレーゲル

レイン・ラディアの部屋

(一言でいうならば異質。
 豪奢な王座、神殿とはかけ離れた部屋。
 鳥かごが存在するが、鳥は存在せず
 とこにも通じない電話が1つ。
 机の上には、日記と万年筆。チョコレートが置いてある。
 ベッドにぽつんと古びたドラゴンのぬいぐるみがある
 ドラゴンにしては、その羽根は蝶のようだが…
 出入り口には、歯車とそれを回す取っ手。
 これを回すことで、ベッドに檻を下ろす仕組みとなっている。

 ―ーつまりここは、牢屋であった。)

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ちょっ、わたしは しょうきに もどった!
戻ったから、待っ……ーーーー〜〜〜っ!!
(耳をかぷっとされて真っ赤になったまま、力無く浴槽の底に尻餅ついてしまう)
(レインの背中と髪を撫でながら、そっと耳元で「本当に可愛い女の子だな君は……」と囁いた)

(そうこうしていたらレインが更に可愛い事に。)
(どうやら、みゃおーは私を殺す気の様だ。溺愛とは溺れ死にさせる愛の事だった……そういうことか……フッ)
(静かに微笑んで、勇者王は諦めた。考える事を。)

…………ちなみに分かっているよ、レインの胸が少し膨らんでいるのは。
知り合いの王族の娘さんは齢16までは君くらいの胸だったが、4年経った頃には恐るべき果実をその胸に実らせていた。
つまり、その、レインもマッサージなどすれば大きくなのでは……(多分このあと滅茶苦茶殴られるかもしれない、しかし希望を持たせてあげたかった……!)

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