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魔王神殿ズィンゲンレーゲル

レイン・ラディアの部屋

(一言でいうならば異質。
 豪奢な王座、神殿とはかけ離れた部屋。
 鳥かごが存在するが、鳥は存在せず
 とこにも通じない電話が1つ。
 机の上には、日記と万年筆。チョコレートが置いてある。
 ベッドにぽつんと古びたドラゴンのぬいぐるみがある
 ドラゴンにしては、その羽根は蝶のようだが…
 出入り口には、歯車とそれを回す取っ手。
 これを回すことで、ベッドに檻を下ろす仕組みとなっている。

 ―ーつまりここは、牢屋であった。)

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そうだね、心地いいこともある。
小娘で居ても許されるのは、嬉しいよ。ありがと、好きだよ、カタリナ。

嫌な習慣だよね…新参っていうか、僕はほら、箱入り娘だったし
いったじゃないか勇者なんて無法武装集団だって…
大丈夫かと言われると、僕以外なら死んでた。真面目に。
だから最後に合流した子には優しくしたよ
色々な意味で、……裏切られたけど…。

うん、少数。それも全員が僕を連れ去ろうとする。
【訳の分からない言葉】で、何か言ってくる。
最初はいつも通り囮に使われてるんだな僕、だったんだけど……おかしい
そしたら、とうとう言語の通じる魔物―ー僕の従兄が出てきたんだ。
色々詳細は伏せるけど、かr…彼女…いや彼……変態でいいや
変態に言われるまま僕らは魔物の土地に入った
猊下から聞いていた話と違いすぎたよ
魔物は、人間と同じような暮らしをしていた。
でも、勇者はそれを殺そうとして変態に止められる
「よく見ておきなさい、現実を」って。

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