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魔王神殿ズィンゲンレーゲル
…………。
(暫し、しょんぼりとした顔のレインを見つめて……)
……嗚呼。
あぁ……そう、だな。
君は力に…いや、君に力になって欲しい。
…この混沌に来てから、何度も迷いがあった。今も君に話しながら迷いがあった。
だが、君のおかげで……ずっと身体を蝕んでいた何かから解放された気がするよ。
ありがとう、レイン……。
(そっと幼い魔王の顔を上げさせると、その唇に自身を重ねて……)
……そうだね、私も少しまた休むとしよう。
なるべくね。
これでも私は……王、なのだから。
(舞台を盛り上げるなら、仲間を、友の士気を高めるなら自分が走り続けなければいけないと。)
それに君が私の傍に居てくれるのだろう?
そして私も君の傍に居るつもりだとも、なら一緒に盛り上げようじゃないか。
嗚呼、初めてこんな風に弱い面ばかり他者に見せてしまった。
これでは元の世界に居る皆に笑われてしまうな。
(恥ずかしそうに笑いながら、今度はもう『生前』等と言わず)
(暫し、しょんぼりとした顔のレインを見つめて……)
……嗚呼。
あぁ……そう、だな。
君は力に…いや、君に力になって欲しい。
…この混沌に来てから、何度も迷いがあった。今も君に話しながら迷いがあった。
だが、君のおかげで……ずっと身体を蝕んでいた何かから解放された気がするよ。
ありがとう、レイン……。
(そっと幼い魔王の顔を上げさせると、その唇に自身を重ねて……)
……そうだね、私も少しまた休むとしよう。
なるべくね。
これでも私は……王、なのだから。
(舞台を盛り上げるなら、仲間を、友の士気を高めるなら自分が走り続けなければいけないと。)
それに君が私の傍に居てくれるのだろう?
そして私も君の傍に居るつもりだとも、なら一緒に盛り上げようじゃないか。
嗚呼、初めてこんな風に弱い面ばかり他者に見せてしまった。
これでは元の世界に居る皆に笑われてしまうな。
(恥ずかしそうに笑いながら、今度はもう『生前』等と言わず)
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豪奢な王座、神殿とはかけ離れた部屋。
鳥かごが存在するが、鳥は存在せず
とこにも通じない電話が1つ。
机の上には、日記と万年筆。チョコレートが置いてある。
ベッドにぽつんと古びたドラゴンのぬいぐるみがある
ドラゴンにしては、その羽根は蝶のようだが…
出入り口には、歯車とそれを回す取っ手。
これを回すことで、ベッドに檻を下ろす仕組みとなっている。
―ーつまりここは、牢屋であった。)