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ギルドスレッド

美少女道場

美少女花見大会決勝戦 甘草院・芍VS咲花・百合子

美少女道場内部。

広い板張りの部屋だ。
部屋の正面には「美少女」の書道と、床の間にセーラー服を着たマネキンが置いてある。


(試合中は、甘草院・芍と咲花・百合子以外の発言を禁じます)

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(美少女花見大会も3戦目、これが最終決戦である。
しかし、嵐の前の静けさというべきか。
道場の内部では静かに板張りの床に座布団も敷かぬまま正座をして精神統一をする美少女が居た)
(音もなく、道場の引き戸が開く。
 黒のセーラー服に長いプリーツスカートの女がローファーを脱ぎ
 同じように板張りの床に正座する)
来たか。
(静寂が破られる。無間地獄の如き殺戮演算の思考の海より意識が引き上げられる)
芍殿よ。一つ問うても良いか。
(長い息を吐き、藍色の瞳が甘草院・芍を静かに見据える)
参りました。
(にこやかに応えるその胸元のスカーフは血のように赤い)
はい、百合子様。わたくしで答えられることでしたら。
(微笑みを絶やさずに受け止めるその目は藍色の瞳を射抜くように鋭く)
吾共は、力を失った。美を失った。技を失った。
さりとて、美少女である。

ならば、美少女とはなんぞや。
これはこれは、百合子様ともあろうお方がそんなことでお悩みとは。

手折られた花は花でないと申すのでしょうか?
枯れた花は花でないと申すのでしょうか?
咲かない花は花でないと申すのでしょうか?

私は――芍はこう思っております。
たとえ全てを奪われたとしても
心の奥底にある美少女という花は枯れることなく、魂を揺さぶるものだと。
クハッ!その言葉、聞きたかったぞ!
(それは、「美少女とはなんであるか」に悩んでいたものの言葉ではない。)
吾こそは美少女!力を失い地に伏し、塵芥になろうとも美少女よ!
おう、おう、芍殿よ、よう吠えた!
ようも、吾と「同じこと」を吠えたとも!!
(瞑想していた時の泰然とした気配は消え失せ、同士を見つけて狂喜する美少女がそこにある)
ああ、吾と芍殿がここに残った意味が分かったのである!
ただの一度も、迷わなかったのであろう!美少女道を!
ええ、ええ! 百合子様。
(返す笑みは今まで打って変わった、狂の笑み)
わたくし達は美少女。
「美少女引退宣言」をするまではありとあらゆる八百万の物に拳を向けるしかない乙女なのですわ。
だからこそ、わたくしは参りました。
真っすぐに正道(血塗られたレッドカーペットと読む)を歩んで。
応!であれば、吾は貴殿の道の果てとして立ちふさがるのみよ!
(正座の状態のまま飛び上がり、そのままややうつむき気味の立ち姿へと移行する。
通常時であれば、学園の姉弟子から教育的指導を受けかねないほどの無作法であるが、決闘の前においてはそれに一つの意味が生じる。
「貴女と戦うのは夢のようです」そのような意味の美少女しぐさに)
やろうではないか芍殿!ご準備はいらぬな!
勿論ですとも!
(同じように飛び上がれば、右手は口元を隠すように、左腕は曲げ左半身を庇う様に立ち振る舞う。
 それは下級生を見守る上級生の様に見えるが立派な美少女拳法の構えである)
参りましょう百合子様。貴女を倒して芍薬は花を開きます。
カハッ!よかろう!吾の前に芍薬をみせてみよ!
(うつむき気味の顔に剣呑な笑みが形どられ……)
【先攻後攻判定】
46
とっておきの芍薬、お見せしますわよ。
(目が吊り上がり、手で隠された口元からは闘争を前に高揚した笑みが漏れる。そのまま足幅を少しずつ開くと……)

【先攻後攻判定】
88
【先攻:攻撃】
(右足の踵が浮き、爪先を軸に捻りが入る。
 スカートがやや浮くと共に捻転は腰を伝って左足へと伝わり、どてっ腹をぶち抜く足刀が百合子を襲う)
【後攻:防御】【1ターン目】
(芍薬端麗猛襲拳!
その迷いない一撃は猛禽のダイヴにも似て、爪先は正確に横っ腹に突き刺さろうとしていた――)
【攻撃】【2ターン目】
(ひゅおう)
(爪先は白いセーラー服と脇腹を幾ばくか削って背後へと流れる。
しゃなりしゃなりとした奇怪に揺れる足さばき――織艶足(おりえんたる)による幻惑であった。
そして、抉れた血肉が床へと到達するより前に、僅かに肩を傾がせ、高速の左肩への諸手突!
片足立ちとなり、ぶれやすくなった重心と突き崩さんという意図を含んだ一撃である)
【防御】【2ターン目】
まあ。
(幻惑たる足さばきに、言葉が漏れる。歩けば百合の様とは言ったものだ。
 ならば此方も立ち振る舞いで相対せねば。
 顎を引き、身体を丸め、握った拳は口元に手の甲は相手に向けての完全防御姿勢――武律功)
【攻撃】【3ターン目】
(強烈な諸手突きが黒のセーラー服と肩を裂き、芍の身を大地より離す。
 けれど転びはせず、むしろその勢いで距離をとると、ストッキングで包まれた足が音もなく床板に触れると)
ハハハハハ! 捕まえてごらんなさい!
(波打ち際でカップルがはしゃぐように走り出すと、そのまま道場の壁を駆けあがり後方宙返り。
 着地点にいるであろう、百合子へめがけての回転蹴り振り落とされん)
【防御】【3ターン目】
おお、鳥の如き身のこなし!
(突きはしたが、どこか空を切るような手ごたえ。恐らくは衝撃を全て伝えきる前に何某かしたのであろう。
しかし、なによりも目を見張るはその驚異的なバランス感覚!崩してやろうと思ったのは侮りであったに違いない。)
おう、捕まえてやるぞ。
(振り下ろされるデスサイズの如き蹴りに対して、咲花・百合子は動かなかった)
【決着フェイズ】
ぬ う ん ! !
(重力と技の冴えを伴って振り下ろされる足を、ただの拳一つで押し返さんとしたのだ!
白百合清楚殺戮拳が一つ「星見(スターゲイザー)」。
「汝、星を見よ。」という言葉で伝わるこの技は、百合派の特徴とする俯き気味の姿勢から離れて、天を望み、拳を打ち出す技だ。
己の美少女道を見つめよ、しかして時に天に輝く星々を見上げることを忘れてはならない。
その星を砕き、己の輝きとするために――!!!)
【修正点+10】
30
【決着フェイズ】
ヤァアアアアッ!!
(裂帛の気合と共に空中で身を捻り反転、スカートがふわりと浮くと共に振り下ろされる両足での空中踵落とし。
芍薬端麗猛襲拳が一つ「流星(ライトニング)」。
「稲妻のように光り、流れゆく星となれ」という言葉で伝わるこの技こそが、芍薬端麗猛襲拳の陰名「芍薬端麗猛蹴拳」たる証。猛き勢いを以って蹴りを放つ技だ。
天を仰げ、大地を見ろ、美少女の道は天の川へと続いて行く。
 星を見る拳を砕き、華輝くために――!!!)
【修正点+10】
32
(二つの星が交錯した
 二人の美少女が交錯した
 一人は大地より拳を突き立て
 もう一人は空から踵を落とした
 二人はすれ違い
 そして空から降りた美少女は着地の勢いをストッキングで殺しつつ道場の床板を滑り壁際で止まり、振り返ると)

 ――百合子様。花は……華は咲いたでしょうか?

(両手でスカートの裾をつまみ、軽く持ち上げる。その上で腰を曲げて頭を深々と下げ、膝をより深く曲げる――カーテシーで相手を称えた)
(長く、長く息を吐いた。
競い合うものを失って久しく満たされなかった何かが満たされていくのを感じる。
ゆっくりと、天井越しに空を仰ぎ)

――ああ、大輪の芍薬であった。

(そのままくらりと膝を突けば、もはや何物が見ても勝敗は明らかであろう)
ありがとうございます。
その言葉だけでわたくしは――芍は充分でございます。

(摩擦で破れ、素足となった足で百合子のもとへと駆け寄る。
 美少女としては無作法ではあるが、勝敗と死亡の確認をしないのは美少女不覚悟の証であるし、美少女が膝を着くのは正座をする時以外はありえないのだ。
 故に近づいて助け起こすか止めを刺すか――この場合は言うまでもないだろう)

さあ、立てますか百合子様。
花見が終わったら、お茶の時間ですよ。
うむ、致命傷はない。
(ちらと、甘草院の方を見ればストッキングが伝線している。
本来美少女の戦士であれば、身に纏う衣服は美少女力によって保護されいる。
破れるなどそれこそ致命傷を受けてしまった時くらいなものだ。
……つまり、蹴りによってセーラー服を裂かれた己も、ストッキングを破いた甘草院も未だ未熟の身、それ故に)
応、吾も女子力を補給せねばと思うておったところよ!
(戦いの結末が必ずしも死ではなくともいいのだ。いつもどおりに快活にカラカラと笑って)
アヤメ殿はなんの茶菓子を用意しておるであろうな!
吾は楽しみでしかたないのである!
(まだ少しふらつきながらも自力で立ち上がった)
それはアヤメ様にお聞きいたしましょう。
(立ち上がったのを見て、微笑む。この混沌世界に流れ着き、力を失ったけれど。それは行幸だったかもしれない。快活に笑う生徒会長に手を差し伸べながら)
では、参りましょう百合子様。
ご準備はよろしくて?
(いつものように笑みを浮かべる芍であった)
で、あるな!よしなに。
(差し出された手に自分の手を添えて、茶会の席へと共に歩いて行った)

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