PandoraPartyProject

ギルドスレッド

異人館『黒睡蓮の館』

【1:1RP用】落ち葉舞う庭(どなたでもどうぞ)

(黒睡蓮の館の庭。木々の緑も色を失い、裸になった枝にかかった首吊り縄が秋風に吹かれてゆらりゆらりと揺れています)
(その庭に悪魔が一匹、古風な竹ほうきで落ち葉を集めているようです)

《ロールプレイ推奨の1:1用スレッドです。秋が終わる頃に終了予定》
《知人でも初めての方でも、どなたでもお気軽にどうぞ》

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おや、ここはーーー。知らないな。何処かね?
(彼女が気付いた時には石造りの館の付近に立っていた。久しく日が昇る時間帯に外出したことが原因か、それまでの経緯が思い出せない。安っぽい日傘の下で溜息を漏らす彼女は興味本位に館の方面へと歩みを進める)
~♪(呑気に歌などを口ずさみつつ、せっせと落ち葉を掃き集め)
ううん、思った以上に枯れ葉が溜まっているなぁ。あまり客人も来ない辺境地とは言え、手入れを怠りすぎたかな。
まあこれも秋らしくて悪くは……ん……?(遠目に此方の方へ歩いてくる影を見止め)
ふぅ…やあ。お邪魔しているよ。急で不躾かもしれないが君がこの館の主人なのかね?
(少し距離があったゆえに呼吸を僅かに乱しながらも、声が聞こえる位置まで辿り着くと彼女は身振り手振りを添えて相手に問いかける)
(嬉しそうに微笑みつつ)おやおや、客人とは珍しい!
如何にも。此処を管理しているマルベートという者だよ。此度はどういったご用向きかな?
いやなに用も理由もありはしないさ。強いて言えば周辺に咲く黒い花が壮観だったからね、管理人に会ってみたいと足を運んだまでさ。
(ついでに言うと迷子だけどね、と彼女は淡白に重大な事実を伝える)
おっと名乗り忘れてたね。僕はエクレアお姉ちゃんだ、よろしく頼むよマルベートくん。
ふふっ、お姉ちゃんと言うには些か可愛らしすぎるようだけど(愉快そうに笑い)
ん、エクレアだね。宜しく。当館自慢の黒睡蓮もお褒めに預かり光栄だよ。もうすぐ冬になってしまうから、残念ながら見ごろもそろそろ終わりといった所だけどね。
……しかし迷子とは。道案内が必要だろうか。
見た目で判断するのはやめたまえマルベートくん。しかし可愛らしいは認めざるを得ないけどね。
(平らな胸を張って彼女は大きく頷く)

ふーむ。僕は植物関連の知識は希薄だけど、時期が終わる前に発見できて幸運だったことはよく理解した。
道案内は実に助かるよ。しかし僕はこう見えて非力な体質でね、近距離の歩行による身体的疲労の上昇を感じているのだよ。
簡易的に訳すと、疲れたから少し休ませてほしい。
(少し気恥ずかしそうに目を泳がせて伝える)
おやおや、これは失礼(微笑ましいものを見る目で)

勿論道案内程度なら承るし、此処でなら何時間でも休んでいって構わないけれど……ふむ。いや、これは丁度良かったかな。ひとりでやるにも些か寂しい所だったし。
もう少しだけ待っていてくれるかな?少しだけ「準備」をするからね。
(言いつつ落ち葉を山状にまとめて、竹ほうきで形を整えて)
構わないさ、僕は場を借りてる身。ゆっくり「準備」を済ませたまえ。
(何事もなく答えるも「丁度良かった」「ひとりでやるにも些か寂しい」などと、幾つかのワードに思考を巡らせて彼女は「準備」の正体を模索する)
……うん、こんな所かな。
後は上手く出力を調整して……っと(ぼっ、と指先の魔法で落ち葉の山に火を付け)
ほら、出来た。ここは秋らしく、落ち葉の焚火を囲んで温まろうじゃないか。
おや、非常に有難い。実は少し身体が冷めてきたところでね。それに知識にはあったが、焚き火を見るのは初めてなので年甲斐もなく心が躍るよ。ふふふふふ。
(興奮で目を丸くさせ、興味津々に両掌を焚き火へと近付けて暖を取ろうと試みる)
ふふっ、なら良かった。最近本当に冷え込んでいるからね。
しかし焚火が初めてとは……。随分とインドアな人生を過ごしてきたのかな?
(興味深そうにしている様子を見て微笑みつつ、自身も暖を取り)
然り。静寂を好み、知識を貪ることが生き甲斐でね。簡易的に訳すと、引きこもりのボッチなのだよ。ぼかぁ。
(君も同類かね、と付け足す彼女は答えを聞く前から期待に満ちた眼差しを向けていた)
(少し申し訳なさそうに頬を掻き)
い、いや。引きこもりではないかな。静寂は嫌いではないけど……。
でも知識を増やすのは良い事だね。私も本はよく読むよ。料理本とか回想録とかが好きだな。
マルベートくん、回想録は僕もよく読んでいるよ。アレは過去と現在を繋ぐ謂わば経緯のレール。綿密に描かれているほど円滑に理解が進み、文字羅列の物語につい没頭してしまう素晴らしい書物だ。
それに料理本…は僕の管轄外だね。マルベートくん、君は調理の技術に長けているのかい?
(早口で嬉々と喋り始めたかと思うと、ふと気付いたかのように問いかける)
(一瞬子供っぽい笑顔が覗き)お、ご理解頂けるのは嬉しいね。
うんうん。私達の目は今ここにある自分の物しかないけれど、幸いな事に書物がある。他の人から見た物語や体験した事を手軽に堪能できるのは嬉しい事だよね。
それと、料理は私の趣味のひとつだからね。簡単なのから多少凝ったものまで色々作るよ。
(ほうきで回りの落ち葉を火に追加して入れつつ)
いやぁ、理解が通じると親近感が沸くよ。マルベートくん、ぼかぁ嬉しいぜ。
それに調理も得手ときたものだ。まさか家事全般全てをこなすトンデモ技量まで搭載してるとは言わないだろうね?
(それだと使用人要らずじゃあないか、と冗談っぽく再び問いを述べる)
(少し人懐っこい雰囲気を覗かせつつ嬉しそうに微笑み)
ふふっ、私も趣味が合うのは嬉しいよ。良き友になれそうだね?
けど家事全般が出来るだけでトンデモ技量とは、些か褒め過ぎだと思うよ。人も獣も自分の身の回りのことくらいできなければ生きていけないし、そうでなくても料理は単純に趣味の部分もあるからね。
友?いいのかね、先程出会ったばかりの僕が友人の枠組みに収まっても。万が一僕がマルベートくんを唆す悪魔だったら危険だろうに。
しかし生存の為の家事か、もっともな考えだ。だけど僕はトーストすらまともに焼けない哀れな身ゆえに羨望の言葉は真っ当な賛辞であって、過剰な表現は含んでいないよ。あちち。
(会話に集中する彼女は、風で舞う燃え滓がかざす手に近付いてる事に気付いていなかったようで慌てて手を軽く払う)
理由はどうあれ私の家に訪れた者は皆客であり友だよ。まあここは庭だけど。それにそんな事を言うなら私自身がそもそも『悪魔』だしね(悪戯っぽく目配せして)
トーストすら焼けないというのは些か不器よ……失礼、確かに困る事も多そうだ。調理器具さえ揃っていれば簡単な料理くらいは作れそうなものだけど……と、大丈夫かな?
大丈夫さ、黒く焦げたトーストの顔を思い出して少し気が抜けていたようだ。今度マルベートくんに焼き方を教えてもらうとするよ。
ともかく君は警戒心が希薄もとい懐が深いようだね……いや待ちたまえ。悪魔と言ったかね?え?えぇ?マルベートくん、本当に悪魔なのかい?
(対照的にエクレアは目を見開かせ、「悪魔」と称する彼女をまじまじと眺める)
トーストの焼き方か……簡単すぎて教えるのが逆に難しいやつだよ。今度簡単なスープと卵料理の作り方とかも教えてあげるよ。せめて朝食だけでも。
然り、悪魔だとも。と言っても私は優しい悪魔だから別に怖がる必要はないからね?
(ばさばさと背の翼を動かして見せ)
是非お願いするよ。僕はこう見えて指先は器用でね、これで今後はスープに卵料理も添えてご機嫌な朝食になりそうだよマルベートくん。まあ作る気があればの問題もあるけど。
それと僕は怖がってないぞ。確かに膝は震えているけど、これは未知の遭遇に喜んでいるだけさ。そう、決して怖がってはいない。僕とマルベートくんは友達なのだから怖がるなんて無礼は起こさないよ。君の優しさも身をもって理解してるさ、ぼかぁ。
(今更になって背中の羽に気付いたのか、面白いくらいに膝をガクガク震わせながらも早口で信用を言葉にして紡ぐ)
朝は一日の始まりだからね。是非とも美味しい料理を食べて英気を充実させると良いよ。
この季節なら温かいものだって食べたくなるだろうし。

(膝の震えを見て少し微笑みながら)ふふっ、嬉しい事を言ってくれるけど……本当に怖がる事は何もないよ。悪魔と言っても結局は一己の命である事は変わらないんだし、この世界で言うなら少し変わったブルーブラッドみたいなものだよ。
僕はよく朝食を抜く悪癖があるのだよ。しかしマルベートくんが言う通り、朝食の摂取は肉体的精神的にも必要不可欠なのだろう。少し考えを改めて……失敬。生理現象さ。僕のお腹は頭と比べて実に素直らしい。
(ぐぅ、と鳴った腹の音。恥ずかしかったようで大きく動きには見せないが、そっと目を逸らした)

ブルー、ブラッド。なるほど。そのように知識を更新すると恐怖は薄れて…いや怖くないけどね?しかしよく観察すると興味がふつふつと再び沸いてくるよ。悪魔の友人、簡易的に訳して悪友のマルベートくんの許可が下りるのならばその翼の触感を記録したいものだよ。
(耳ざとく腹の値を聞き取って、くすくすと笑い)
ふふっ、お腹は正直のようだね。結構な事じゃないか。
しかし私の庭に来てくれたのに空腹のまま帰したのでは我が二つ名の名折れだね。私のおやつしかないけど、食べるかい?軽く炙っても美味しいと思うよ(懐から干し肉取り出し)

悪友ってそういう意味じゃ……まあ良いけど。ん、触ってみる?
生憎とスカイウェザーの翼のようにふかふかと温かいものではないけど、ちゃんと手入れはしている自慢の翼だよ。あ、でも爪の部分は鋭いから気を付けてね。
(ばさっと翼広げ、どうぞと目配せ)
うぐっ…いただこう。しかしおやつに干した肉とは、見た目と裏腹にマルベートくんは庶民的なのだね。いやなに貶しているつもりはないよ、親しみやすさが出て良いのではないかと僕は考察したまでさ。

ふふふん。僕がそんなミスをすると思うかね。華麗にかつ丁重に、赤子に触れるがごとく繊細な手つきで君の翼を堪能しよう。
(強気な発言の彼女の手は若干震えていて、様子見程度におそるおそる黒い羽の先を摘んでみる)
おや、そうかな?お肉はいつだってご馳走じゃないか。
けど親しみやすいと言ってくれるのは嬉しいな。「悪魔」というだけで避けられてしまう事も少なくはないから……。

(翼を触られてくすぐったそうに少し笑いつつ、翼を動かさないようにじっとして)
……ふふっ。痛くされても困るけど、そんな控えめな手つきじゃなくても良いんだよ。神経は通ってるけどそんなに敏感な部分ではないし、結構頑丈だからね。
飛膜のところもすべすべしてて気持ち良いと思うよ。
たしかに食事の文明開花には常に肉とスパイスが付き添っていると聞く。干し肉も立派なご馳走だ。
君も少なからず苦労や偏見を受けていただろう。分かるとも。僕も職場から保護対象の枠に収まってるゆえ、奇異の目で見られることも少なくないからね。
(干し肉を噛む、というよりはしゃぶりながら「もう慣れたけど」と彼女は続ける)

なるほど。スカイフェザーや翼を持つ種族は、一律して弱点だという認識だったのだが…ふむ、考えを改めよう。
マルベートくんの勧める通り、君の飛膜を弄り倒してやる。ふふふふふ。
(痛みも刺激もない事が理解した彼女は、次は躊躇いもなく翼の飛膜を鷲掴もうと試みる)
(干し肉をしゃぶっている姿を見て満足気に微笑み)
正しく。それこそ人間の食文化よりはるか以前、太古の大地においても間違いなく食されていたであろう愛すべき糧こそが「肉」だからね。大変なものだよ、これは。
しかし「保護対象」とは些か面白い言葉が飛び出たものだ。君は貴重な絶滅危惧種だったりするのかな?それとも何か稀有な力でも?

(多少は刺激を感じるようで少しばさばさっと動かし)
おっ、力強いね?まあ破けない程ではないけど。
翼は私にとっては弱点とはならないかな。根本とかは流石にくすぐったいけどね。
……あっ、だから根本はおさわり厳禁だよ?(思い出したようにクギを刺し)
おっと知りたいかね?そうだな。君と出会ったのも何かの縁だ、マルベートくんにはコレを渡そう。此処に来れば何か分かるかもね。まあ機会があれば来るといい、珈琲くらいは出すよ。
(「とは言ってみるけど、僕はただの精霊種なんだけどね」と内心で呟いた本音を彼女は静かに呑み込んでバッグから一枚の用紙を取り出す。大きな「収容施設特別見学申請書」という文字の他に、細々とした文章が見える)

………。
(クギを刺された彼女は、根元に伸びかけた手をそーっと引いた)
香りや味覚も確認したいが、僕には理性とプライドがある。突き抜けた変態には成り得ないのさ。ということで一頻り堪能させてもらったよ、ありがとう。マルベートくんのくすぐりに悶える声が聞けなかった事だけ悔やまれるね。
おや、これはご丁寧に(名刺のようなものかと受け取り、内容を軽く読み)
……ん、収容施設……?何とも興味深い名前だね。これはその内散歩の折にでも寄らせてもらおうかな。勿論美味しい珈琲も期待して、ね。

(引いた手に気付いたのか気付かないのか、ゆったりとした口調のまま)
理性とプライドは大切だね、人として。同時に獣としては本能的な欲求も大事なのだけど……そこはバランスだね。尤も私を味わわれても困ってしまうけど、たまには変態になっても良いんじゃないかな。
そして君にプライドがあるように、私にもあるからね。変な声は意地でもあげないと思うよ?
(少し苦笑気味に、それでも愉しそうな様子でくすくすと笑い
安物のコーヒメーカーに期待しないでくれたまえ。僕はこの通り身体が「少しばかり」小さくてね、高いハードルは越えられないのだよ。

君はヤケに寛容的だねマルベートくん。その厚意と挑戦に甘えそうになるが、今は堪えよう。
もうじき秋風が去り、凍空が顔を見せる。君とお喋りは惜しいのだが僕も冬に備えなければならない。
(ひゅうっ、と流れる北風が一層冷たさを増して焚き火を揺らす。同時に彼女も季節の変わり目を感じて小さく身震いをした)
ふふっ、「悪魔」としての性かな。どうしても人の願いは叶えたくなってしまう。
欲望も願いのひとつだからね。皆が自分に正直になって、やりたい事を何でもやれる世界が出来たら何と素晴らしい事か……。そう思わずにはいられないよ。

(エクレアの身震いを見て)っと、長話をし過ぎたかな。
確かに少し肌寒くなって来たようだ。秋も終わり、冬が始まる、か。四季を感じるね。
冬への備えも確かに肝心だ。長く続く死と静寂の季節に備えて、私も買い物にでも行っておこうかな。

それじゃあ名残惜しいけれどそろそろ街道が見える所までご案内しようか。人通りのある所まで行けば流石に迷う事もないだろうし。
優しくエスコートしてあげるよ。お嬢さん?(冗談っぽく笑いかけて手を差し出し)
確かに理想郷のような世界だけど、理性の崩壊は人類の壊滅に等しいからね。なかなか叶うことは難しいんじゃあないかな。
まあ君の悪魔的思想は嫌いじゃないよ、ぼかぁ。

死と静寂の季節か、マルベートくんは詩的表現が好きなように思える。作家や音楽家の才能もあるかもしれないね。
(多才だね君は、と続けながら彼女は差し出された手を遠慮なく取る)

よろしく頼むぜマルベートくん、うっかり手を離すとドジっ子な僕は派手に転んじゃうかもしれないよ。ふふふふふ。
(何かを思い出したようにくすくすと笑い)
人類の破滅……ふふっ、そうだね。それは非常に的を得ているな。
叶う事は難しいのかもしれないけれど、きっと必ずその先にある世界はとても美しいよ。人を知り獣を知る悪魔である私が絶対の保証しよう。

音楽家に、作家?初めて言われた気がするけど……お褒めに頂き光栄だね。単純に長く生きてるからか性格の問題か、こういう言い回しを好んでしまってね。

それでは友よ、行こうか。本当に冷え込んできたから少し急がなければ。
安心して。転びそうになった時には抱きしめてあげるからね。
(軽口を叩きつつエクレアの手をぎゅっと握り、口調とは裏腹にゆったりとした足取りで一緒に庭の外へと歩き出す。決して長くはないであろう道中も存分に愉しもうとするように)
(後にはパチパチと音を鳴らす小さな焚火が残るのみ。それも寒さに身を縮めるようにゆっくりと勢いを落としていき、やがて萎むように消えていった)
(そうして秋のひと時は静かに終わり、音もなく緩やかに季節は移り変わる。秋から冬へと、歩むような早さで)

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