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ギルドスレッド

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アルトバ文具店

PPP一周年【プレゼント用ラッピング】

机上に転がる万年筆と空のインク瓶。
どこかの誰かが見かけて、映し取った一ページ。

※おめでとう、そして遊んでくれてありがとうという感謝をつめた小噺。細胞分裂する。

※NPC,PPP一周年描写立候補スレッドにいらっしゃる方を事後承諾でお借りすることがございます。ご了承ください。

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【2/2】
「よぉ、おはよーさん。早いな」
 ぱたぱた、という足音にギルド長であるレオン自ら振り返った。
 欠伸をかみ殺した顔が少し視線を下げ、顔なじみの少女にニカリと歯を見せる。
「レオンさん。みんな、何をしているの?」
 手伝おうか?と好奇心と親切心に満ちたフェスタの瞳が、レオンの長身に隠された横断幕や輪飾りを見つめている。
「ん、んー、えー、そうだなぁ」
 即断即決を謳う歴戦のギルドマスターにしては曖昧な返事。
 フェスタは不安になった。秘密裏に行われている依頼だったらどうしよう。
 しかし、レオンのそれは隠していたプレゼントを子供に見つかってしまって、どうしようかと悩む親の顔だ。
「もしかして、聞いちゃダメだった?」
 形の良いフェスタの眉が下がる。
「いやいやいや!特異運命座標たちが無辜なる混沌に来てから一年が経つだろ?
 ここはひとつ支援ギルドとして何かしなきゃいかんなと思ってだな。いま準備をしてる最中なんだよ」
「そっかぁ!」
 懸命に首を横に振るギルドマスターの後ろで「あーあ、言っちゃった」と温かい苦笑が零れる。
 傷痕の残る頬を掻きながら、うるせぇと、どこか気恥ずかし気にレオンはギルド内を見回した。
「見なかった方がいいかな?」
 フェスタは両手を背中の後ろで組むと、悪戯っぽくクスクスと笑う。
「いや、手伝ってもらえると嬉しい」
 観念したようにレオンが項垂れた。

「人手が足りなかったから助かるよ」
「コンファタブルミモザが来たのなら、少しはエンジェルイエローになるのではないかしら?」
「もう、ネムイのです……目が、めが、しょぼしょぼなのです……あとは、まかせ……ぐぅ」

 テーブル席のメンバーから口々に歓迎の言葉を受け、任せてとフェスタは腕をまくる。
 元気な助っ人の登場に、早朝のローレットがわっと沸いた。

【感謝】 
・レオン・ドナーツ・バルトロメイ様(p3n000002)
・フェスタ・カーニバル様(p3p000545)
・情報屋の皆様

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