寂れた屋敷、その外見とは裏腹に屋敷内は清掃が行き届いている様だ。
応接間には座り心地の良いソファにテーブルが置かれ、
ほんのりと紅茶と茶菓子の優しい香りが漂っている。

どうやらその室内に一人の少女と一匹の猫が寛いでいる様だ。

（膝に白い猫を座らせ黙々と読書を続けている）

やあ、どうも。読書中に失礼するよ。
（いかにも魔術師といった風体の姿をした男が扉をノックした後に入って来た）

本部に住居を探していると言ったら此処を紹介されてね。
私はセオドア　ラングフォード。宜しく頼むよ、オーナー。

…あら？
ギルドに届出を出してこんなに早く人が訪れるとは思ってもいませんでした。

御機嫌よう、そして初めまして。
私はミリィ・トムソン。一応、当館の主人を務めさせて頂いています。
これからどうか、宜しくお願いしますね。

歩いてお疲れでしたら、何か飲み物でも用意しましょうか？
今丁度、お茶をしていた所なんですよ。

おや、そうかい？
断る理由は何もないね。それじゃあ、ご相伴に預かるとしようかな。
（ローブのフードを外して、笑顔で提案に承諾を返した）

ちなみに、私は旅人なんだが……オーナーはこちらの世界の人かい？
それとも、私と同じ？

ふむ？誰かいるのかな？おや。居る。

これは失礼。リュスラスという。
旅人。種族は…エルフとオーガを足したような種族で、身分は埼玉県民。
どうも名というか…静かに茶を飲める感じに惹かれた。土産というか、菓子の手持ちには金平糖がある。（卵型の陶器の金平糖入れを置く）